サイトアイコン 図面屋.com 店舗設計詳細図「虎の巻」

シンプルでお洒落なガラス棚什器+αの作図事例

■サイズ■仕様
W1200×D400×H1100
図面参照 
本体:φ28(楕円)×16 SUS HLオーバルパイプ溶接組
 棚板:t=8mmクリアガラス
 HGパイプ:φ19クローム丸パイプ
■備考
業態:高級アパレル
作図:2009.07.06
 難易度:中級者:★★★☆☆/3.0
※断面図はs=1/10で描いた方が良い

作図解説

この作図事例は、ガラス棚を組み込んだボリューム什器の姿図と断面図。見た目はかなりシンプルだが、シングルハンガーラックとしても使えるし、ガラス棚だけで商品を見せることもできる、なかなか使い勝手の良い什器である。

フレームはSUS HL仕上げで、全体に軽さがあり、売場の中央に置いても重たく見えにくい。このタイプの什器は、単に商品を並べるだけでなく、売場の中で“量を魅せる場所”“軽く魅せる場所”の中間に置きやすい。

ハンギングで服を掛ければボリュームが出せるし、ガラス棚を使えば雑貨や小物をきれいに見せられる。アパレルショップだけでなく、服飾雑貨やバッグ、シーズン商品にも応用できる構成で、売場づくりの中では重宝するタイプだと感じる。

作図ポイント

一番気になるのは、ハンガーパイプが楕円形になっている点だが、見た目としては普通の丸パイプよりもシャープで、少し上質な印象になる。

ただし、その分だけ既製のフェイスアウトパーツが使いにくくなり、別注製作になる可能性が高い。ここはデザインとしては面白いが、コスト面では注意しておきたいところ。

また、ガラス棚を使う以上、棚受け金物や固定方法、荷重に対する考え方も図面上できっちり示しておく必要がある。

以下、詳細図の抑えとして断面図とその下の、各所詳細図は必ず理解するように!納めとしては難しい箇所もあると感じます。が、トライする気持ちも持ってもらいたい。

所感・まとめ

個人的には、こういう“軽く見せる什器”は嫌いではない。なぜなら、売場に置いたときに主張しすぎず、それでいて商品量はしっかり確保できるからだ。

ただ、シンプルに見える什器ほど、逃げ場がないのも事実。フレームの通り、ガラス棚の納まり、パーツの取り付き方など、少しのズレても安っぽく見えてしまう。そこが怖いところでもあり、面白いところでもある。

今回の事例はボリューム陳列とハンガー陳列の両方に対応できる、汎用性の高い什器です。

楕円パイプを使ったことで意匠性は上がっているが、その分、FO(フェイスアウト)パーツの別注やコストアップといった課題も出てくる。

使いやすい什器ではあるが、見た目の軽さに甘えず、納まりと製作精度を押さえて描いておきたい一台である。

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