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意匠性を重んじたテーブル什器の作図事例だが!

ランダムに貼られた木片って意味あるのかな?

普通の2段テーブルでも良かったのにと考えるのは、私だけだったんでしょうかね!この什器は、今ではすでに無きものとなってますが、機能的に問題ないので投稿しました。

「ここまで凝らんでもいいんちゃう!」って思いながら施工図を描いていた過去を思い出します。なんせ、デザイナーって名のつく人よくわかりません。(笑)

ただ、意匠以外は問題なく使える良い什器と思います。それでは進めていきます。まず、以下の図面を読み取りましょう。

物件名:某百貨店銀座_2010.07
■サイズ■仕様
W1500×D900×H810
図面参照
天板・側板:化粧板ランダム貼り
引き出し:木工化粧板仕上げ
*スライドレール
上置きトップガラス棚:クリアガラスt10mmフォトボンド組み
■備考
難易度:中級編/★★★☆☆

作図解説

意匠にこだわったテーブル什器ですが、ランダムな木パネルを天板と側板に用い、しかも等間隔の隙間を設けています。ここまでの意匠となると、設置する店舗環境もそれなりなんでしょうが、最終的には好むか好まないかの2極に分かれると感じます。

確かに発想としては良い?ものとも感じまますのが、ここではこのテーブル什器を施工図面を中心に説明していこうと考えます。

まずは、仕上げと機能面です。

全体をランダムなパネル、しかも色合いの違う木目調の化粧板を取付け、中棚はスライドレールを使って引き出しを仕込んでいます。天板にはガラス製の上置き台を乗せ、ボリュームある陳列にも対応出来るようにしています。

続いては、この什器で最も重要ともいえるランダムパネルの納め方についてお話しします。

各木目調の化粧板のパネルをつなぎ合わせるためにφ12mmの木製の丸棒を通し、隙間(見える箇所)にはφ15.9mmのステンレスパイプで丸棒をカバーしています。

丸棒が貫通する間の木パネルは、両側から挟み込まれていてズレることはありません。そのためにも両端のパネルだけはビスで固定をすることにしました。

その際、ビス頭には化粧板と同色の塗装で目立たないようにすることを忘れないようにしました。側板パネルも同様に、足下の丸棒にはビスにて固定します。

仕上げが化粧板はなく、染色やラッカー塗装の場合であれば、ビス固定後に埋め木をして塗装補修をしてしまえば、全く目立たなくなるでしょうけど。

最後にスライド式の中棚についてですが、側面にもパネル間に隙間がるので、外観からスライドレールを隠すには底引きタイプが適しています。

作図ポイント

作図のポイントとしては、上記の拡大図を理解することだと感じます。前述した内容がしっかり描けています。ですから、この断面図を理解してください。

特に、天板の固定用丸棒の納め(上下あります)、そして引き出しの位置関係とスライドレールをしっかり読み取り理解すること!

天板に乗せた上置きのガラス棚もこの断面図を見れば理解できると考えます。それほど難しくはないと思うのですが………..。

反省点としては、今回の事例では中棚に陳列する商品に対して、照明がありません。

常にスライドして引き出して陳列するわけでもないので、出来ればLEDタイプの棚下照明を取り付ければ良かったのかもしれません。。

ただ、この場合什器の足下に3Pコンセントを取り付ける事になりますが、中棚の底板にワタリ用と一緒にまとめて取り付ければ、それほど目立つことはないでしょう。

上記のスライドレールは、実際に使用したものです。情報を添付しておきますので参照下さい。そして、形状は異なりますが、木パネルでスノコ風に組まれたテーブル什器のイメージです。

※この写真はFASHION HEADLINEに掲載されている写真を引用しました。
FASHION HEADLINEリンク先;https://www.fashion-headline.com/article/12303/128994

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