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《建具図_002》上部ガラリ付きの木製建具の作図事例

ガラリ付き木製建具
■サイズ■仕様
W900×D112×H2450  枠:木生地OSCL仕上げ
 建具:木突板OSCL仕上げ
■備考
 

作図説明

今回の作図事例は、ガラリ付き木製建具の姿図と各詳細図をです。建具に面材の表現がありますが、設計時点で面材の品番が不明だったので詳細は描くことが出来ませんでした。破線で処理したレバーハンドルなども同様です。

打ち合わせ後、すぐに図面を先行した結果、上記のようなことは多々あります。決定後に描けば良いのですが、クライアントの決断不足もあるので大変です。私の場合、作図速度はかなり早いので事前に確認を取るようにするのですが、返事は帰ってこない方が多いですね。図面納期も厳しいときは、無視して作図をすすめます。

本題の作図については、制度としてはまあまあってとこですね。ここまで描いておけば問題はありません。平面詳細図もまともに描けてますし、戸当りのクッションや、開口枠の止め方も意識していますね。

平面詳細図

しかし、よく見てください。

物件が結婚式場だったので、どうしても重厚な感じを出すために建具厚を50mmとしたところが気になりますね。もっと気になるのは開口枠(建具枠)の見込み(デプス)をもう少し余裕が欲しかったとような気もします。(これについては面材を入れる予定だったのでそうした厚みになったと解釈されます。)

この建具厚だと枠と建具のクリアランスをもう2~3mm程大きくし、取り付け時に閉まらない事がないようにすることを念頭においても良かったと・・・・。ちなみに通常の建具厚では、30mm~40mmでOKです。ですから上記建具には比較的大きいサイズの平丁番3点吊りで処理出来ます。

ただ、ここでも注意ですが、建具厚50mmということでちゃんと開閉するかが問題だったようですが、データ上(図面上)でのシュミレーションを試すことにしました。

結果、十分な仕上がりでした。尚、縦断面図も添付してきますので、こちらも参考にしてください。

断面詳細図

建具と枠とが微妙な納まりになっているのが分かりますか?上部には排煙規制でガラリを設置していますが、これについては排煙面積としての(居室面積×1/50以上)開口が必要という規制があったのでそれに準じました。

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