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《建具図_003》特殊ヒンジ使用のミラー貼り建具の作図事例

ミラー付き建具01
ルイ・ヴィトン 阿倍野近鉄店_2006.02
■サイズ■仕様
W763×D90×H2900
その他は図面参照 
建具:フラッシュ戸+ラッカー塗装仕上げ
t=6mmクリアミラー貼り
■備考
勉強になりますよ! 

背景

世にスーパーブランドなるものが存在したときに、たまたま引き受けてしまったのがこの仕事です。海外の高級ブランドバッグの店舗でした。もちろん施工図ですが、これがとても厄介な施工図でした。

建具図1枚にしてもいたるところに細かいディティールの収めがあり、詳細図の縮尺は原寸か1/2の図面となりました。ただ、完全マニュアル化されていたので作図以外の苦労はそれほどでもなかったような気がします。

作図説明

このクラスの店舗になると必ず大型ショーウインドが設けられてます。この作図事例は、ウインドディスプレーなどで出入りするための前室となります。その折に開け閉めする建具図面です。

作図枚数は、大抵が枚で処理出来ます。以下がそれですが「濃い」ですよ。今見ても気持ちのいいものではありませんね。(笑・涙)

縮尺は、1/2で描いてます。ですから、かなり細かいところまで作図します。この作図を仕上げるまでかなりの時間を費やしました。

ただ、よかったことは、とても勉強になったと言うことです。さて、作図についてちょっと話しますが、もう少し大きなビジュアルが必要ですね。

この場所というのが、壁面什器と既存壁が収め上とにかく厄介で、また建具枠と絡み合うです。ですから開口枠の形状をアレンジして描くこととしました。すんなりいきませんでした。

厄介なことは、続きます。というのは前室内部の壁位置の関係で、建具の回転軸を大幅に内側へずらす必要があったので、解決策を模索する次第となりました。結果、特殊なヒンジを使うことにしました。

このヒンジは、オートパワーヒンジといって、ドアクローザーと同様のストッパー機能が付いてい手便利なのですが、前室内の壁面に建具が当たる結果となり、ここでもまた苦労です。そこで、業者さんたちと相談の上、壁面に当たらないよう開閉角度を調整してみました。(ヤッター!)

そして、建具についても厄介でした。建具本体が、3000mmに近い高さになるので、ミラー貼りの下地には金物のフレームを四方に回し補強を取るようにしました。以下は、建具の断面詳細図です。

作図上での注意点

■オートパワーヒンジ
この作図事例で使用している特殊なヒンジは、フロアヒンジと同じ軌道で開閉させるオートパワーヒンジです。床面に埋設する部分が小さく、フロアヒンジでは対応できない特殊な環境箇所に向いているヒンジです。

■建具の小口について
吊り元の建具小口には回転する際に、袖パネルとの干渉を防ぐために斜めにカットしてスムーズに動くよう加工しました。

オートパワーヒンジ参照はこちら! 

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