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《建具》分電盤を隠すための建具の図面事例

壁面のポイントともなる建具事例

物件名:ポールポキューズ 大丸東京店_2007.05
■サイズ■仕様
W762×D82×H2100
図面参照
枠:木工ラッカー塗装仕上げ(白)
分電盤点検用建具:木工下地+t=6クリアミラー貼り
取っ手:t=3 真鍮古美色プレート曲げ加工
※ドアローラー取り付け
■備考
初級編/難易度:★★☆☆☆

作図解説

今回は、店舗内に有る分電盤を隠すための建具がテーマです。店内にストックルームなどがあれば、壁面造作で隠すことは可能ですが、この店舗には面積的に余裕がなかったようです。

そんな分電盤を隠し、且つ意匠性も考慮したひとつのアイディアをご紹介します。っていってますが、単にミラー貼りをしただけなんですが……….。

この方法だと、姿見が一枚追加された状態でもあり、店舗の環境としても利点がある結果を生むとも感じました。

またこの店舗では、特にスイッチを設けず、照明やその他の電源をこの分電盤でオンオフにします。ちなみに、これを『盤切り』って言ってます。

『盤切り』タイプの分電盤を隠す

店舗によってまちまちですが、この盤切りは良くあるケースです。

特に24時間稼動しているレジ等を設置していない店舗では、あえてこの方式ですることは多い思います。

さて、その納めを進めましょう。いつものように、平面詳細図からです。以下の図面を読みとってください。


『盤切り』の分電盤だと、どうしても建具の開け閉めの頻度は、高くなります。そこで、今回は重量要ドアローラーとPヒンジを使用いました。

ただ、悩んだのは前面がミラーと言うことです。

ハンドル類などを取り付けてしますとかえって目立ってしまうので、もってのほかです。そこで、t=3mmのスチールプレートの曲げ加工で、取っ手の代わりになるものを工夫してみました。

この程度の形状だとあまり目立たないでしょう。また、鍵を付ける必要性もなかったので、ドアローラーを取り付けています。

結構よいアイデアと思ってますが、如何でしょう! 

最後に、蛇足にはなりますが縦断面詳細を入れておきます。それほど難解では無いのでしっかり読み込めば初心者の方も理解できるはずです。

まとめとして

今回はそれほど難しい事例ではありませんでした。しかし、店舗には必ず分電盤は付きものです。

バックヤードに設置できれば良いのですが、建築側での設定で、どうしても店舗内にこいつが顔を出すんです。

この店舗では、かろうじて旨く納めましたが、厄介なケースも少なくはありません。まあ、設計者の知恵とセンスがものを言うでしょう。

手前味噌ですが、多くの経験をしてきたので、私にはどのようにも対応してきました。ですから皆さんも、経験を積んで、また多くのモノを見て自身を磨くようにしてください。以上、ありがとうございました。

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