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《建具図_034》隠し蝶番を使ったモールディング付き木製建具の作図事例

ディオール 京都伊勢丹店_2006.09
■サイズ■仕様
W628×D47×DH2499
図面参照
枠:木下地ラッカー塗装仕上げ
建具框:木下地バイオファイン塗装仕上げ
モールディング:エースライト下地バイオファイン塗装仕上げ
■備考

作図説明

初めてのスーパーブランドの実施設計でした。過去に多くのアパレルショップは手がけてきましたが、さすがにスーパーブランドのショップではどのような納めめをしているのかが、とても楽しみでした。

参考図面を見せてもらった時は、ちょっと複雑すぎて理解するのに苦労しましたが、はじめるとそうでも無いのが、うっすら見えてきました。

ということで、今回はスーパーブランドとは言え、建具図でしたので特に大きな問題も無く進めていけました。ただ、若干の時間オーバーにはなりましたが・・・。

以前、このサイトでも何度も描いてきました隠し蝶番を使用した建具図ですが、 高級店などでは、よく使ってきた記憶があります。要は、壁との一体化を図った納めなのです。建具を建具として見せたくないのです。

ショップ空間のイメージへの遜色みたいなものでしょうか。この件については、私もよく理解していますし、ショップにとってもお客様にとっても良いことです。

まずは、いつものように平面詳細図からはじめます。

見ていると、隠し蝶番を使用することで建具厚が、増します。これは蝶番にとってとても負担が掛かります。そして、蝶番の取り付け位置を微妙に調整する必要があるので、図面屋さんは苦労します。

上記の図面は、もう見慣れていますよね!平詳はこのぐらいにして、今度は、断面詳細図といきます。

平面詳細図と断面詳細図を見れば、一目瞭然でしょう。一見ややこしいと感じることは、慣れることで解消できますので、一日も早く、隠し蝶番の作図を描けるようにしてください。

最後に、作図事例で使用した隠し蝶番に類似するものがあったので、参考までにご覧下さい。

後記

今回の作図事例は、スーパーブランドで、これについてはマニュアルが有るので、「ああや、こうや」は言えません。マニュアル通りに描くだけです。まあ、寸法調整は必要ですがね。

しかし、一般的な店舗での隠し蝶番が本当に良いのかは、考えるようにしています。その用途をしっかり確かめてから作図をするようにしています。

でなければ、設置する建具の使用頻度を考えて、平蝶番という選択肢もありますから。 隠し蝶番の 収め方は、とてもシンプルです。建具の木口と枠に埋め込むようにして取り付けます。

お願い致します!
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