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《建具図_031》洒落た丸窓付きの木製建具の作図事例

TBC 草加店_2007.11
■サイズ■仕様
DW774×D40×DH2002
図面参照
枠:木集成材ラッカー塗装仕上げ
建具:木工化粧板仕上げ
丸窓:t5mm透明ガラス (タペシート貼り)
スプリングヒンジ:日東工器(株) 1000シリーズ(ストップ付)
■備考
2020.09.21新規

作図解説

装飾をひとつでも加えることで、見た目がガラッと代わりることがあります。これは、天井、壁などの様々な箇所に言えることです。建具にしても同様で、小窓をひとつ加えることでも意匠性があるものにかわってきます。

今回はこの窓付き建具の一例をご紹介します。以下はイメージですがお洒落な感じは漂います。

 
この建具本体も他と同様それほど難しい構造ではありません。丸窓の押さえ縁にのみスチールのフラットバー(FB)を使用しているのでその納め程度でしょう。見栄えを意識してフラットバーにしましたが、ガラスとの掛かり具合があまり無く納め的には危なさは否めません。

a詳細図に赤点線で囲っている箇所です

出来れば角パイプでガラスと接する面を多くした方がよいでしょうね。 参考までに、押さえ縁を角パイプに変えた詳細図も添付しておくので、ご覧下さい。
変わって、吊り元のヒンジについてです。

改善案

平面詳細図と断面詳細図というのは、セットのようなモノなので、ここで、断面詳細図を添付しておきます。以下を見ればこの事例の納めが、概ね理解出来ると解釈します。

次に蝶番について!

この事例では、丁番をスプリング式にしているので、これがドアクローザーの役目を担います。しかし、通常の丁番より一回り大きいサイズになってしまう所がちょっと残念な点ですが、建具自体が小さいので、目立つって事は確かに考え物です。

建具図を描いていて、よく忘れるのがクッション材の取付です。この作図事例以外の建具全般にも共通しているので、クッション材は必ず取付してください。特に今回の事例のような窓付き建具の場合は気を付けておいて下さい。

これは、お分かりと思いますが、建具が閉まる時の音を無くすためと、窓が割れないように衝撃をやわらげるために取り付けます。

この作図事例で使用した付属金物を下記に添付しておきますので、参考にして下さい。
スプリング式ヒンジ:日東工器株式会社 1000シリーズ(ストップ付)

戸当たり:UNION UT-242 

上記は、ドアの戸当りですが、その取り付け位置には、要注意です。というのも使用頻度の低い建具場所にこのスタイルの戸当りを設置した場合、つまづいて怪我をする恐れもあります。

床に埋設できるタイプの戸当たりもあるので、設置する環境に合わせたものを選ぶように心がけてください。


尚、建具の描き方について有益な情報があります。

お願い致します!
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