■サイズ | ■仕様 |
建具部のみ W830×D130×H2205 図面参照 | 枠:木下地ラッカー塗装仕上げ_裏面(白) 建具:木工下地t=6mmクリアミラー貼り (四方10mm面取り加工) +ミラーエッジ |
■備考 | |
2020.09.10新規 | ※絶対にマスターしてください! |
作図解説
この作図事例は、かつて結婚式場を手掛けたときに描いた建具図ですが、かなりややこしいのと、かなりのテクニックを駆使した作図です。滅多のお目にかからない作図です。ですから、必ず覚えて欲しいと考え投稿しました。
まず、壁面意匠有りきからのスタートとなりました。厄介だったのが、天地にあるミラー貼りの部分です。
上部の垂れ壁はミラー貼りの壁面で、下部が同デザインの建具がありますが、今2つを一体化させ、同一面に仕上げるということは、建具枠の存在を消すということになります。
結果、上部の垂れ壁と建具を一体化したデザインとして見せることが可能となるんです。ただ、こういう建具枠を隠す納めは、いろいろなところで使われているので、一度リサーチしてみはいかがでしょうか?
それでは、今回の収めについて各部詳細図をご覧いただきながらご説明していきましょう。今回はかなりシビアに描いていますのでかなり勉強になると感じます。
まず、上の平面詳細図を見てください。2つの平面詳細図ですが、御理解出来ますか?結構、厄介な作図でしたが、垂壁ミラー貼り、建具のミラー貼りも同面で仕上がってます。またまた壁面の石張りもしっかり描けています。
次に、左の作図を見てください。縦断面詳細図です。ここでも、作図はしっかり描けてます。それでは、理解して頂けたということで、ミラー貼り建具を作図する場合の注意点というか、意識して頂きたいことをお話しします。
まず、建具の反りと重量にについては、意識するようにしてください。木工建具の場合、建具厚の設定で、反りという問題が、絶えずついて回ります。
ミラーマットなどで、フラットになるように微調整は出来ますが、建具自体が反っているとこの微調整も限界を超える場合があります。また、建具を厚くすれば、反りも多少は軽減されますが、その反面重量が増増すこととなります。
ですから、今回の事例では、作図前に建具業者さんと打ち合わせをしましたた。結果、この作図通り40mmで決定しました。
次に意識して欲しいことは、蝶番やヒンジについてですが、建具に蝶番やヒンジは付きものといえばそうなのですが、建具の高さや重量によっても、その仕様は異なります。
建具の厚みを増やすと重量が増えるので、必然的にその重さに耐えうる蝶番を選ばなければなりません。
目安としては、一般的なW900mm×H2000mm程度の建具では普通丁番で問題ないです。
しかし、前述の建具よりもサイズが大きくなった場合や、重くなったときには、ピアノ丁番やPヒンジを使う必要があります。この事例では重量用のPヒンジを使用した建具となります。
以上、ザクッと説明しましたが、ご理解頂けたでしょうか?何か質問があるならば、お問い合わせページからメールください。
まとめ
ちょっと、ミラー貼り建具に傾いた投稿でしたが、石貼りの壁面と建具(枠)との取り合いも、実施設計では良く出てくるメニューなので、こちらもしっかり理解するようにしてください。
最後に、今回は登場していませんが、鉄扉やテンパードア、また特大サイズの建具がありますが、これについては、フロアヒンジが多用されます。このように建具のサイズや重量、取り付ける環境によって、それぞれに差異があります。最適な蝶番やヒンジを選ぶように心掛けて下さい。
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