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《建具》木製親子扉の ”きほんのき” 作図事例

親子扉の ”きほんのき” 01
高島屋 堺店_2009.05.08
■サイズ■仕様
総W1210×D30×H1957
図面参照
建具:t=30メラミン化粧板貼り
枠:木工ラッカー塗装
四方フレーム:t=10×30角パイプゴールドメッキ
■備考
 難易度:中級者/★★★☆☆

作図説明

平面詳細図

今回の作図事例は、改装物件のバックヤードへの出入り口に、新設した親子扉の建具図です。

また、建具の補強を兼ねて、四方に 30mm×10mmの角パイプを付けました。

これにより頻繁な開け閉めにも対応できると考えました。

作図的も最も基本的な納め方で描いてます。

親子扉の特徴は、ワイド寸法の違う2枚の建具で構成され、主に親扉を開閉し、大きな荷物を搬入する時だけに小扉も使うタイプの建具です。

このため親扉にだけドアチェックを取り付けるようにしました。

一般的に小扉は半固定となるので、戸先側の小口にフランス落とし(丸落としとも呼ばれます)などを取り付けています。

尚、ドアチェックには外開き用と内開きの用でアームの取り付け位置が異なりますので注意して下さい。

上の平面詳細図と以下の断面詳細図を見て理解を進めたください。

この事例では床面との間にオープンなスペースを設けているので、フランス落としは上部のみの取り付けとなりました。(これは良くなっかような気がします)

親子扉のもう一つの特徴でもある、戸当たりの加工方法について!

この事例では、小扉側に木工の平板を取り付けています。(平面詳細図参照)

平板の素材は木材と金物のフラットバー(FB)が考えられます。

開閉頻度の多い所に親子扉を設置する場合は、耐久性のあるFBが良いでしょう。

平板の戸当たりよりも耐久性が優れているので、納めの参考までに添付しておきます。

作図も基本的な納め方となってます

もうひとつの戸当たり加工について

この事例では、建具フレームに角パイプを使用しているので、堅木の平板を戸当たりにしています。

ただ、木製だけでの建具ならば、双方の小口を合じゃくりで加工する方法もあります。

下記の作図を参考にしてください。

この納め方は,ごく一般的な手法です。参考までのお知らせしておきます。

まとめ

最後に、今回の事例について残念だったことがあります。

それは、せっかくの建具補強(スチール角パイプ)をしたのですから、堅木の平板の戸当たりよりも、耐久性が優れている金物のフラットバー(FB)の方がきっと良かったと思います。

各物件で設計終了したときに、「ああすれば良かった、こうすれば良かった」といった失敗は、過去にも何度となくありました。

30年も経っ今現在も、有りますがそのたびに、反省備忘録を書いていますが、これは結構大事なことで、皆さんもこの反省備忘録をつけることで、失敗は必ず減ります。

以上です
長々としたお付き合いありがとうございます。

尚、乱文失礼しました。

お願い致します!
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