■サイズ | ■仕様 |
W720×D40×H2050 図面参照 | 木製枠:ウレタン仕上げ 建具:ウレタン仕上げ ガラリ:角パイプ古美術色 |
■備考 | |
作図説明と背景
今回の作図事例は、ガラリ付きのストックルーム出入り口部の建具図ご覧頂きましょう。その前にこの建具がどこに設置されているか確認しましょう。
上記は、私が携わった銀座三越3F婦人フロアの平面図の一部ですが、今は新たな改装が入ったためこの売場はありません。尚、赤でマーキングされた位置に設置されたのが、今回の作図事例です。
本題に入ります。
2010年に改装となったため、建具含め、この廻りは全ての壁面も新設となり、新規石貼りとすることとなりました。
ですから、木製の開口枠の前部に、20mm×40mmの角パイプ枠を設けています。ここで、平面詳細図をご覧頂きましょう。
これについて、ラッキーだったことは、壁面の新設石張りの見切り及び、開口枠の戸当たりの両方を兼ねたカタチとなり、とても収まりがすっきりしたことです。(平面詳細図参照)
一般的な内開きタイプだと、以下のようになります。
要は、建具面と建具枠面が同面となる。 ですが、今回の事例では、建具が前にせり出した状態になっています。
このため、蝶番の軸部分が建具枠と干渉してしまう結果となります。そこで建具枠(軸側)の一部を加工する結果となりました。
排煙用として取り付けたガラリには全てスチールフラットバー(FB)を溶接組にして、左右の開口枠へビス固定する納めにしました。
次に、建具上のガラリについて。
上記は、排煙用として取り付けたガラリの断面詳細図です。前述した20mm×40mmの角パイプ枠が見て取れます。全てスチールフラットバー(FB)を溶接組にして古美術色で仕上げました。
取付けに関しては、開口枠三方へビス固定しています。全体的にきゃしゃな図面となっていますが、三方向の止め方さえしっかりすれば、大丈夫でしょう。ただ、ストックルームと聞くと不安が内でも内ですね。
ドアクローザーについて
壁面と建具が当たらないように建具上部に戸当たりだけは取り付けていますが、このままでは不十分です。ストッパーとしての効果もあるドアクローザーを付けるべきでした。反省しています。
以上、余田和でした。
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