■サイズ | ■仕様 |
W942×D40×H2057 図面参照 | ポリ合板 フラッシュ戸(白) 堅木 色ラッカー塗装(白) SUSピアノ丁番 |
■備考 | |
背景
初めてスーパーブランドショップの実施図面を手がけてましたが、友人から入手した資料を見ていると、細部まで描かれていた詳細図をみて感動しました。若かったんですね!おかげで今は、少々のことでは驚きません。この仕事は経験が必要と改めて感じます。
作図説明
このようなL型の建具図面を描いたのは、もちろん初めてだったんですが、何でも経験だと思い挑戦したのが、今回の作図事例です。
店舗内の片隅に、元々金庫が設置されてたようで、このままでは金庫が丸見えと気付いたクライアントからリクエストされたのが、急遽金庫を覆う対策を取ってくれないかってことだったんです。
伝えられたのが、竣工も間近だったので、かなり焦りはしましたが、対応してなんぼですから、すぐに作図に取りかかりました。
何故に、このようなL型の建具になったのかというとは、この金庫スペースにフトコロと言うか?置く行きが無かったのですね。そんなところへ、当たり前に建具枠を付けてしまったら、そりゃ、金庫の扉は開くのは開きますが、完全には開かないのは、当たり前です。
ですから、金庫の扉が完全な位置まで来るようにしなければならなかったんで、こんなヘンテコ変形の建具枠になってしまったのです。もちろん、それに伴い、建具は、L型になってしまったというのが真意です。
最初は、急なリクエストだったので焦りましたが、じっくり考えれば多く悩むことは無く、すんなりとL型の建具を思いついたので良かったんですね。長年、店舗設計をしていると、まあいろんなことが発生します。
しかし、知恵を絞れば何とかなるものです。修羅場というと大げさですが、経験の積み重ねは必ず、後に良い結果を生みます、ですから、皆さんも何に対しても真摯に向き合うことが肝心です。
作図上での注意点
注意すべき点は、吊り元の蝶番のタイプ(品番)と戸当たりの位置です。蝶番によって回転軸に位置が微妙に変わって来るからです。品番は必ずチェックしてください。
その為、建具と戸当たりが干渉する場合があるので、建具の小口に隅切り加工を施すか、戸当たりの位置を調整するか、どちらかの方法で対処するようにして下さい。
また、この建具の場合、ドアクローザーの取り付けが難しため、床面に戸当たりを取り付けて、建具と周辺の壁などにキズがつかないようにしてください。最後に、このよう特殊な建具図の場合は必ず、図面上でシュミレーションをして開閉に障害がないように設計することが肝心です。
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