梅田某百貨店B1F 洋菓子_2012.09
■サイズ■仕様
W600×D450×H120
図面参照
吊りボックス・ステージ:木工ウレタン塗装仕上げ
固定棚・仕切り:t=10クリアガラス
■備考
20.04.22更新 

作図内容

商業施設の環境設計において、サイン計画というものがあります。 新規出店は、もちろん、リニューアル物件でも必ずその計画が必要となってきます。

今回は、2012年に実施図面を手掛けた某百貨店での、サイン計画の一部をご覧頂きましょう。内容はそれほど大したことは無いので、参考程度でお聞きください。

以下はまさに「ずばり」の写真ですが、これについては食品売場のものです。

この柱サインは、エリア内にある個別テナントのショップ名やブランド名などを表記するようにしています。しかし、リニューアル後以降でのテナントや売り場の入れ替えは必ずといってありますので、自ずとサインの取り替えも発生します。

取り替える方法は多くありましが、この事例は極々一般的な方法を使ってます。マグネットシートによる脱着式タイプとなります。

まず、サイン計画をする上で当たり前のことですが、お客様の導線に基づき、どこからでも視認性を意識することが大切です。

今回の事例で基本となるのが、前述したシチュエーション以外に上り下りするエスカレーターやエントランスを入りきってからの視認性も大切に考えます。ただ、メインサインでは無く、あくまでも環境柱としてのコーナーサインと言うことを理解しておいてください。

そのため、柱のコーナーを活用して、柱両通路からでも明確にサインが確認されます。また、環境柱としてこのサインを表記する面は、全て同仕様としました。

サイン位置の高さについても気を配ります。お客様が少し見上げる程度の高さにするため、サインの上端を2450mmに設定しました。 しかし、これについては店舗の全体環境によっても違いがあります。(天井高など)

上記のイメージフォトを見ればお分かりになると感じますが、同じサインですが、天井高によって見え方感が変わります。

このサインを作図する前提条件として、脱着式にする事です。 柱からサインパネルが少し浮いているように見せたかったので、コの字型のベースにサインパネルを差し込む方法をとりました。(A断面図を参照下さい)

サインパネルは、Tの文字のような断面形状にして、ベースの底面に接着したマグネットシートで固定します。 収め的には非常にシンプルですし、コストもそれほど高くかかるものではありません。

形状も単純な箱形になっているだけなので、色々アレンジしてみて下さい。以下スケッチ参考にしてください。

作図の注意点 としては、図面内にも表記していますが、サインベースの両端には、必ず蓋が必要です。 サインパネルをベースの内部に差し込むので、外側はベースが見えてしまいます。

まとめ

私は、多くの環境サイン計画をしてきましたが、今回はコーナーサインがメインでこの仕事を手掛けました。ただ、決まり切った内容なので「奇をてらった」ことは出来ません。

その分、仕事の進め方は変化が無く非常に楽をさせてもらってました。だってこの程度のサインのデザインは限りがあります。今回も同様であって、柱のコーナを活用した集合サインは多く見られます。

面白さはありませんが、やはりこういったカタチに落ち着くのですね!(笑)
余田和でした。

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