細部まで気を配った什器は描きにくい!

図面をパッと見て、「ややこしい図面」って感じますし、実際に描いていても時間がかかるばかりでした。
2010年の図面ですが、関東地方の某百貨店のジェリーコーナーでした。

MDの内容はあまり記憶ありませんが、このコーナーの作図群にはかなりの時間を費やしました。
おまけに提出図面は、簡単には通らずチェックバックの応酬でした。

読者の方もこの図面を見て如何ですか>?何を感じます。

仕様・仕上を見ても、金がかかっていていると感じるはずです。しかし、カタチ付けだけを見るとそれほど大した什器ではないのです。見た目重視のゴージャス什器です!

トップはSUS角パイプ組、下部は両サイド半アールのストックが付いた箱什器です。
気になったのは脚部です。何ともいえないぐらい不安定さを感じます。

思わず、「是って保つの」です。そう言いながら唯々描くのを進めました。
三面図は簡単でしたが、納めの方はやや困難さを感じましたね!

それでは、時間無制限で読み進めてください!

■サイズ■仕様
W1800×D450×H1000
その他サイズ、仕様は図面参照のこと
フレームSUS角パイプ(19.1□)鏡面仕上げ
TOPクリアガラスt8mm落し込み
抽斗前板木製下地ウレタン塗装+クリアミラーt5mm4方面取り加工
スワロフスキー(24.375□)貼り <025.001 631619>
■備考 
■難易度:中級編★★★☆☆/3.0

作図解説

この棚什器の造りについては、前述したように腰部木製下地のボックスの上に、フレームSUS角パイプ(19.1mm)鏡面仕上げで構成しています。

過去にも同じフォルムの什器がありました。商品の置き式展示にはもってこいの什器でもあります。
アパレルにも対応していて汎用性はあります。

造り自体は、簡単なのですが見ての通り。平面図関連だけでも5カット描かなきゃならないのが億劫でした。
確かに、ここまで描ければ申し分ない図面ですが…….。

時間がかかったのは、1枚目の立面図と以下の実施図(納め図)でした。

時間をかけたおかげで、しっかり仕上がっています。真似ってためになる図面とは思えませんが、参考までに読み解いてください。

作図ポイント

作図ポイントというほどたいしたことはありませんが、平面詳細図はやはり必要です。
拡大したわけは。腰に貼ったスワロフスキーです。

これには参りました!

ひとつづつ進めるのは案外根気がいります。しかし何としてもやらねばという気持ちで描きましたが、個人的見解としては、楽しくもなかった。

しかし、断面詳細図についてはよく描けたと思いますので、これは真似ってください。
この手も、ボックス什器には必ずこの断面詳細図が必須です。

時間はかかりますが、この仕口をしっかり覚えれば汎用性を感じるはずです。
今回は以上とします。なんか愚痴ってたな!(ご容赦を!)

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