■サイズ | ■仕様 |
W700×D500×H1100 図面参照 | 腰扉・側板:木工下地化粧板仕上げ 天板:木工下地人造大理石仕上げ |
■備考 | |
2019.11.27更新 |
背景
このころは、コスメ売場もレディースだけではなくメンズも進出していました。男も綺麗になりたいってとこですね。そんな中、依頼されたのが某百貨店のリニューアル計画でした。
主に、紳士フロアの什器図作成を依頼されたのですが、その売場にメンズコスメコーナーが併設。その一角でこの洗面カウンターがあったので描いてみました。最近ではメンズのフロアにもスキンケアやヘアケア商品を取り揃える売場が出来る時代になりました。(ちょっと驚き!)
作図説明
男性用コスメコーナーに設置した洗面カウンターですが、女性のコスメ売場では当たり前の装置であって、不可欠なものですが、造り自体はシンプルなもので、ボックス型の什器に洗面台を取付け、水回りを設定するだけといういたって簡単な什器です。
以下断面図を見ても、ややこしいのは天板あたりだけです。この程度なら頭に入るでしょう。ここで、使用した洗面器の画像も入れておきます。
しかし、「いざ描け!」といわれても中々頭には浮かびません。そんな友人の意見を聞き、投稿したわけです。読者のみなさんのは、この際に覚えておいて欲しいと考えました。
さて造りはさておき、この什器の当初計画は、全てステンレス(以下SUS)シルキーブラストという仕上げを考えていました。しかし、予算の都合上、今回の作図事例となってし待ったという結果です。
前述したややこしい部分の詳細図も載せておきます。天板の全面部ですが、納め的に難しい?のはこの程度です。尚、赤で描かれているところは、この下の記事内容と関連しています。
ここで、ちょっと横道にそれますが、このブラスト加工について少し説明しておきます。
砂などを金属やガラスなどに投射して表面にきめ細かな模様を付ける表面処理方法です。この他にもサンドブラストやビーズブラスト加工などもあります。シルキーブラストの画像を下記に添付しておきますので参考程度に見ておいてください。
次に、天板には水汚れに強く、加工性の高い人造大理石仕上げで、そこに埋め込み型の洗面器を取り付けてあります。ここで洗面カウンターを作図する上で覚えておいて欲しいことがあります。
それは天板の開口寸法はもちろん必要ですが、その他に洗面器具のサイズと固定金具の位置を明記することも忘れないで欲しい点です。図面内に緑色で囲った箇所が補強材と金具を表現しています。
メーカーや洗面器の種類によって固定金具の形や固定方法が異なります。
ですから、各メーカーのホームページから入手できますので、作図前に調べる必要はあるでしょう。
今回、使用した洗面器では器具横に補強木材を天板下に取り付け、固定金物をビス止めします。
洗面器へは専用のボルトを使い締め付けての固定になります。メーカーのホームページから取り付け方法のスケッチがありましたので添付しておきます。
作図の注意点としては、売場の中央に設置した洗面カウンターの場合、給排水の配管経路をどうやって確保するかが一番の懸念材料です。
今回の事例では隣接する什器の下を水勾配をとって配管することができましたが、事前に施設側や設備会社との協議を重ねた上で最もベストな配管経路を確保してください。
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