基本的なガラスフィックスの木製建具は覚えておこう

全面ガラスフィックスの建具は、あまり好きではないのでお勧めしませんが、必要に応じて対応出来ればクライアントからは喜ばれます。

図面精度が非常に良いので、この手のタイプでは基本型に当たります。私がいう “きほんのき”ってやつです。
作図は、それほど難しくはありません。

若干の注意点はありますが、そこだけですのしっかり覚えるようにしてください。
図面読み込みスタート行きましょう。

■サイズ■仕様
W780×D40×H2000
その他サイズ、仕様は図面参照のこと
建具枠:集成材ラッカー塗装仕上げ(日塗工 C19-80C)
建具:メラミン化粧板仕上げ(デコラユニット/DKJ-23590L)
扉ガラス:t=8mmクリアガラスFIX+タペシート貼    
■備考 
■難易度:中級編★★★☆☆/3.0

作図解説

解説といっても、特にたいしたことは無く図面代々見込めば、ある程度経験者さんには問題ないでしょう。
初心者の方、描き慣れていなければ、やや悩む箇所はあるでしょう。

三面図は、あっという間に描けますね!が、以下の平断面図は時間をかけて描いてください。

建具図というと、建具しか描かない輩もいますが、ここは建具以外の環境も描くべきです。
そうすれば、納めも明確になり図面の価値も上がります。

この図面もしっかり描かれてますね!

ヒンジ、ハンドルも明確になってます。ここまで描かんでもいいんちゃうかって言いたいですがジュンとなカタチです。是非真似って、自分のモノとしましょう。

スプリングヒンジなので、建具の戸当たりにはストライカーを付けておきましょう。

作図ポイント

ココでのポイントですが、ガラスフィックスです。
普段我々が、ガラスを取り付けるときは、ガラス押さえは必須です。しかし、今回の事例をよく見てください。

ガラス押さえがないですね!

この納め方は、私もよく使いますが、是もあまり好きではありません。ただ、施工時間の短縮にはなります。
ガラスをケンドン式で納め、ガラスの両サイドにシリコン処理して固定します。

悩みは、仮にガラスのメンテをする場合、シリコンをとるのが厄介です。
シンプル見えるのが好きな人には好評でしょう。

ケンドン式(倹飩式)

戸や蓋をはめ込む方式の一種で、上下に溝をつけ、戸や蓋を上げ落としに建て込む方式。 慳貪とも書く。 一般的ではないが、左右の溝にはめ込む方式のものも。 はめ込まれた蓋などをわずかに上に上げて外すことができる。

後記

この仕事をしていると、様々な納めを覚えなければなりません。
私も20代の頃は、何が何だか分からず、木工やでアルバイトしてました。

ガラス屋さんには行きませんでしたが、木工家具にはガラスが絡んでいる什器が多かった記憶があります。
今では、納めときたら『任しといて』何て言ってます。

そんな私も、そろそろ引退です。
もっと多くの人と接したかったんですがね!もし何か役立つことがあれば、お問い合わせください!

今日は以上とします。

応援宜しくお願い致します!
↓ ↓ ↓
にほんブログ村 デザインブログへ