■サイズ | ■仕様 |
DW792×D43×DH2177 図面参照 | 縦枠 スチール平板 t-3.2焼付塗装(白) 建具:木工下地メラミン化粧板貼り 建具四方:t3.2×43FB焼付塗(白) ドアハンドル:スチールクロカワ(STK)27.2φ t=1.9 パイプエンド溶接 |
■備考 | |
2020.09.09新規 |
作図説明
今回は、ゆとりのあるフィッティングルーム(以後FR)の事例とその建具図をご紹介しますが、本来はやはり、建具図が中心となります。
図面の構成上、FRエリアのコーナー詳細図のようになっていますが、あくまでひとつの表現方法ととらえてご覧下さい。
FR内寸が、1500mm×1200mm以上は確保できているので、とても開放的でをゆとり感のある広さになっています。 この大きさのFRは、メンズショップやミセスでの使用がお奨めです。
FR内の壁面にはミラーを大きく2面取り付け、体を動かすことなく試着した服を見ることができますね。
さて、本題の建具図に話題を変えます。
このショップのデザインを考慮して、建具枠(縦枠)を壁面仕上げの見切り材とを兼ねた納めしています。 t=3mmスチールフラットバー(以降FB)を建具枠(主に縦枠)として使用した事例は、これまでにも多く紹介しています。
ですから、既にご存じの方も多いと感じますが、復習もかねて枠廻りの収め方は、特に注意して見ていただきたいと感じます。
建具は、FR側に開閉する内開きとなっています。 建具の木口には開口枠と同じようにスチールFBを四方に廻しています。 蝶番には隠し蝶番を使っているので開閉の起動が、他の蝶番とは若干違ってきます。
この場合、吊り元のクリアランスと戸当たりの位置、特に建具と枠との位置関係については、作図時点で特に注意が必要です。 メーカーのホームページなどで、推奨する寸法が記載されていますので、確認しながら作図した方が効率的です。
FRの建具には基本的に鍵が必要で、トイレブースで使われているような表示錠が主流です。 これって、忘れがちなので意識しておいてください。
その他の作図について
「ゆとりのあるフィッティングルーム事例」などとタイトルを付けたものですから、そちらもおろそかに成らないように、説明を加えます。
今回の事例でもあるFRの施工に関わる詳細図もありますので、参考にしてください。以下は、それぞれの壁面詳細となりますが、どこを表現しているかは、最初の図面から読み取ってください。
上の作図は、FR内のミラーの納めとなってます。きっと理解出来ると思います。最近の施工図では、正確に壁面を理解していない図面が多く施工図になり得ないことが少なくありません。
作図上での注意点
建具を開けた時に、レバ−ハンドルが壁面に当たってキズを付けないようにするために床に戸当たりを取り付けています。
この場合、壁とレバーハンドルとの間の寸法をギリギリにするのではなく、10mm程度の余裕を持たせる位置に戸当たりを設置するようにして下さい。
戸当たりに当たった時に、戸先だけが若干壁側に反ってしまうので、このクリアランスが必要だからです。
長々としたお付き合いありがとうございます。
尚、建具の描き方について有益な情報があります。
今回から、ちょっと指向を変えて作図方法などを伝えようかと思いつきました。 第1回目として、『基本的な木製片開き戸の作図方法』からはじめていきます。 店舗には無くてはならない『建具』! 今回は簡単な、木製の片開き戸です。 …
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