
■サイズ | ■仕様 |
W1360×H2400×D100 その他、図面参照 | サッシ:スチール曲げ加工メラ焼き仕上げ ガラスFIX:t=8mm+飛散防止シート貼り |
■備考 | |
*190912更新 |
作図説明
一般的によく見られるガラスFIXのスチールドアの作図事例ですが、今回はかなり収めを意識した図面になっています。
デザイン的には、何の工夫もなくとても無味乾燥とした建具ですが、ほかとの差異はカードリーダーが付属しています。この事例を使用した施設は、主にホテルなどです。では、続けますのでご覧ください。
図面を描く側もそれほど面白くもありませんが、フレームと壁面での収めについては、ほぼ完璧な作図となっています。
本来はサッシ業者さんにお任せするのですが、店舗全体を設計していると、どうしても内装設計の範疇に入れた方が、ことの収まりが良くなると考えました。
また、クライアントの打合せ時に、「サッシはどうも苦手で・・。」なんて口が裂けても言えませんしね。そうなれば設計者としての信頼は無くなります。私はしっかり描かせていただきましたが、読者様もご自分で描くことをお薦めします。
さて、本題に入りますが以下の平面詳細図をご覧ください。

見て欲しいのは、建築壁とサッシフレームの収まりです。建築壁下地のLGSから異形鉄筋でサッシに溶接しています。ほとんどの収めはこれで十分だと思われます。この収めは是非、覚えるようにしてください。
デザイン設計会社にお勤めの方は、このような図面はめったに描くことが無いようですが、施工図を本当に覚えたい人は必須ですよ。
次に2箇所の縦断面詳細図図もありますので添付しておきます。それぞれの詳細図は、トップ図面でマーキング(赤)しています。

図面左にはカードリーダーが確認できます。その詳しい内容(機械)については不明ですが、外寸法をしっかり入れておけば問題ないでしょう。
右の断面図では、サッシ全体と天井との関わりを描いています。その収めも明確にご理解いただけるでしょう。
サッシ上部から出した3分ボルトを天井を貫通させ軽鉄でナット締めとします。
サッシはそれぞれが現場組立てとなっていますので施工については、それほど大変では無かったようです。
このような特殊と思われる建具を描くことは、私も滅多に無いことです。しかし、実施図面が描けるということは、設計者にとってかなりの強みです。
最初はきっと戸惑いがちになりますが、1〜2枚と徐々に描いていくと、きっとうまく描くことが出来るでしょう。当の本人が言うので間違いはありません。
最後にサッシは、基本的には定尺、定寸の既製品があります。しかし、今回の事例はスチール曲げ加工から描いたので、私も良い勉強になりました。
ちょっと大変でしょうが、頑張ってチャレンジしてください。読書の方が素晴らしい図面屋さんとなることを切に望んでおります。
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