■サイズ | ■仕様 |
図面参照 | サッシュ:スチール角パイプ焼き付け仕上げ スクリーン:t=6波板ガラス |
■備考 | |
背景
10年近く前に某パートナー会社様からの以来で、お手伝いした物件。売場を一新するという目的で、私的にはかなり大がかりな作業になってしまった記憶があります。どちらのスーパーでも、「質より量を売る」という考え方が、いまだに根付いていて、売り場環境もこれに準じて構成されていました。
作図説明
店頭のステージバックに波板ガラスのスクリーンを建て、そこでメインディスプレーエリアとして考えられた事例です。
具体的に言いますと、通路面に存在する柱は、必ずディスプレーエリアと設定されて、柱2面に設置された波板ガラスで区切り、その前を陳列エリアとしての考え方でした。波板ガラスは、アンティーク家具や食器棚などでよく使われていますが、シースルー感もありながら背面の陳列を見せないようにしています。
作図については、フレームの支柱にはスリットパイプも組み合わせているので、使い道は千差万別です。シーズンディスプレーやイベントごとにパーツを替えて演出できるのも売場にとてもメリットが多いと感じます。
要は、あらゆるパーツを使って「静と動」の演出が、この限られた空間で出来るので、かなりインパクトがあるアイキャッチャーになしますね。従来はエスカレーター前などにもこのような装置があれば、よりグッド!
スリットって、見た目は良くありませんが使いようによってはこれに勝るものはありませんね。
上記2枚は、各詳細図を表現しています。収め方については、スチール組をして波板ガラスをFIXするだけの簡単構造です。別に波板ガラスを意識しなくて、普通のGスクリーンでも良いと思います。抑え縁は9mm角パイプで統一しました。
後記
当時(2011年)では、今回の事例のような形式が多く見られました。VMDという言葉が持てはやされた矢先でした、しかし、まだその内容をしっかり理解した人は少なく、特にスーパーの衣料品売場は、名ばかりのVMDを行っていました。この事例で例えると以下になります。
骨格となるフレームは、当初もっと細い鋼材を使い、シャープでスマートなフォルムにする予定でしたが、クライアントの強い要望でスリットパイプに変更。その結果ちょっとやぼったさの残るデザインになってしまいました。(このあたりがスーパーも気持ち何ですね)
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