■サイズ | ■仕様 |
W1060×D21×H2200 図面参照 | フレーム面材:裏面 ニューサンメント 1009/ラッカー塗装(白) ※LED照明取付 |
■備考 | |
作図解説
今回は志向を替えて、壁面意匠のちょっとしたアイデアをご紹介します。MDは靴下売場となります。
単品売場に壁面に、面材を額縁に見立てた化粧フレームに、LED間接照明を付けて演出しているのですが、実にアイデアあふれる装置だと考えます。
無味乾燥となりがちな壁面にこの装置は、商品を目立たせる効果も抜群だし、これはもう、真似しなきゃ「損」ですよね!おまけに、ローコストで施工も簡単。壁面へのアイキャッチャーとしてかなり効果があります。
施工方法については、固定式の棚やハンガーパイプで良く使われるインロー式での固定します。使用している鋼材は持ち出し金物に直径12mmの丸パイプ、そしてインロー用の直径9mmのパイプの二種類を使用してます。
それでは、以下に断面詳細図と重要な固定方法の拡大図を載せておきます。これで、ある程度は理解頂けると思います。
鋼材は、どちらも規格サイズのなので材料費も抑えることが出来ます。また、間接照明には、LEDテープライトを採用しています。そして、持ち出し金物間に取り付けるようにしました。
テープライトはわずか数ミリの厚みしかないので、正面から見ても器具が目立つ事はありません。もちろん、額縁に溝加工をすることも必要ないでしょう。
持ち出し金物と額縁はパイプに溶接処理した20mm×60mmのスチールフラットバーを使ってビス止めしますが、壁面のインローパイプに差し込む前に固定しておきます。
また、この持ち出しパイプにはテープライトの配線を通す開口も開けておき、インローパイプを経由して壁内部から天井へ送るようにしています。
このようにインローパイプを使った固定方法は様々なところで応用できる工法となっているので、是非覚えておいて下さい。
作図上での注意点
アイデアあふれる装置ですが、額縁の寸法をもう少しサイズアップした方が良かったように感じます。事例での寸法ではちょっと心持たない気もします。
そして、木製と言う正確から季節によって、たわみや、反りなどが起こる可能性もあります。ですから、持出パイプの本数にも気を配って作図すれば良いと考えます。
仮に、この事例で2000mmを超える高さのフレームにするならば、最低でも4箇所は付けて欲しいと考えます。応用性のある装置なので後は、ご自分で創意工夫をしてみてください。余田和でした。
↓ ↓ ↓