物件名:博多阪急アクセサリーうrうりうりbうりば売場_09.01
■サイズ■仕様
W1800×D600×H1800
その他図面参照
ケース:フレーム:19×19スチールパイプ(イブシ風塗装)
開き戸:t8mmトウメイガラス
腰部:木化粧板(横貼り)t2底目地(化粧板同
■備考

作図解説

この作図事例は、百貨店などでよく見られるアクセサリーケースの代表例のような什器です。什器高が1800mmもあるので、メンズ売り場での展開什器だったと記憶しています。

物販店ならどこにでも配置出来そうな、存在感のあるショーケースだと感じます。スチール仕上げは、いぶし風という特殊な仕上げにはなっていますが、これを除けば、至って普通です。

お客様への気配りとして、什器の両サイドにミラーパネルを設置しているところですね!

この什器の価値としては、その什器高を生かした、存在感とシンプルながら要所にデザインされた高級感でしょう。

それでは、この什器の納めについて少々、お話を。まずはA平断面図をご覧下さい。

ショーケースの各コーナーには、19mm×19mmの角パイプフレーム組みし、ケース部とガラスで扉を、それぞれ8mm厚のクリアガラスで納めています。

内部には置き式のガラス上置き台を設置して多彩なディスプレイにも対応できる出来るよう工夫しています。細かい納めの作図はありませんが、当サイトでのその他の作図もおさじ納めの什器がありますので検索してみてください。

それでは、このショーケースのポイントととなる部分について説明しましょう。
ショーケースの扉部の断面詳細図が以下にあるのでご覧ください。

ガラス扉の上下には、前述したコーナー金物と同様にフレームを取り付けていますが、こちらは、19mm×10mmのフレームとなっています。また、この角パイプは見切り材にもなっていて、見付のいぶし風塗装と天板や天上面の化粧板とをうまく切り替えできています。

続いてケース内部ですが、中央には扉と同じ厚みのタペガラスを仕切り板として設置し、固定棚を設けています。取付けについては、事前にガラス構成したものを上下の溝に上げ落とし式で取付け、コーキング処理にて固定しています。

腰部には、開き戸を設けました。そこにいぶし塗装をした化粧パイプを取り付けました。見た目は引き出のように見えますが、実はダミーで扉になっています。

それでは、次にこの什器の両サイドに折り付けたミラーパネルの作図を見ていただきます。以下は平面詳細図です。

特にに難しい納め方はしていません。シンプルにフレームにフラットバーを溶接してミラー下地のコンパネをビス固定しているだけです。

ミラーパネルのジョイントも、持ち出しパイプの先端に座とボルトを溶接処理し、上下の見付部分を貫通させてナットで締め付ける方法にしています。幅の小さなミラーパネルですが、重量はそこそこあるので、このボルトとナットでの固定方法が安全で、強度も保てます(以下作図参照)

作図ポイント

今回は、見切り材や化粧材としていろいろなサイズの金物を使っていますが、それぞれの取付方法であったり、木部との取り合いなどはとても参考になると思います。それぞれの納めをしっかり理解してください。

ただ、規格サイズの鋼材では収まらない所も必ず発生してきますので、この場合は、業者さんにアドバイスをもらったりしてベストな解決法を探って見て下さい。

レッスンポイント

なんと言っても、ショーケースの組み立てをしっかり理解してください。というのも、今回の作図事例のような納めは、非常に重要な部分を描いています。

例えば、ショーケースの基本となる組み立てに、角パイプフレームを使ったり、ガラス開き戸の考え方だったりもそうです。そのひとつひとつを理解することで、あなたも素晴らしい図面屋さんになり得ます。

これからも、頑張って精進してください。尚、何か分からないことがあれば、お問い合わせください。出来るだけ対応します。

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