汎用性があるから面白い格子窓

アイデア_2008.06
■サイズ■仕様
W2420×D1025×H
図面参照
50×50角SUSパイプ+木目調シート貼
25×50角SUSパイプ+木目調シート貼
ルーバー:ウォールナット染色+t8mmクリアガラス
■備考
初級編/難易度:★★☆☆☆

殺風景な壁面にアクセントを!

この作図事例は、格子窓の姿図と部詳細図ですが、部屋の空間を締めるために取り付けた、言わば『明かり取り』です。殺風景な壁面などにちょっとしたアクセントになり、空間が生きてきます。

この場合、床から高位置に付けていますが、使いようによっては様々な場所に設置できるちょっとした装置です。こういう気の配りも設計者としては持ち合わせていたいセンスですね。

特に壁面コーナーに取り付けてやることで、光の動きをより感じることが出来て素敵な空間になると感じます。

作図ポイント

それでは、その造りというか実施レベルの作図を説明します。まず、素材は、ステンレス(以下SUS)を基本として、それのダイノックシートを貼ることにしました。以下の平面詳細図をご覧下さい。

壁面コーナーに取り付けたため、L型の形状となります。コーナー部分には、50mm×50mmの支柱を取り付け、中央部の支柱にはすこし小さくした25mm×50mmの角パイプとしました。

この支柱間に、木製ルーバーをケンドン式で、設置します。取付け順としては、SUS基本フレーム→木格子→最後にクリアガラスです。

簡単でしょ!初心者のあなたもこれなら、すぐに描けますので、安心して下さい。

それでは、縦断面図をご覧いただくことにしましょう。これで、平と縦と、両方の断面を見れば、一目瞭然でしょう。

四方枠に取り付けるガラスとルーバーは、どちらもケンドン式(上げ落とし式)になっているのがわかると思います。その為、押さえ縁も上下に3本づつしか取り付けていません。

また、上部の押さえ縁は、上げ下ろすためのクリアランスが必要となるので、下のものよりサイズを18mm×9mmと大きくしています。

この時、上部のガラス用の押さえ縁は溶接止めをして、下部の押さえ縁のみにビス止めした方がガラスをはめ込みやすいです。

ガラスの取り付け方法に関しては、ケンドン式でセットした後にコーキング止めとしますが、両側の縦枠とガラスとはコーキング材をボンド替わりにして固定します。

ガラスと縦枠とのクリアランスを約3mm程度とっておけばコーキングもそんなに目立たず綺麗に納まります。

まとめとして

如何でしたか?理解されましたか?
今回は、ちょっと遊び感覚でこのような作図事例を見てもらいました。空間は大きな器ですので、あまり間延びしない空間は素敵で落ち着きます。(好みによりますが)

花を生けるように、ちょっとしたしぐさを空間に取付け。設置することで雰囲気は大きく変わります。これもセンスです。私は毎日のように面白いものを探り続けています。面白いサイン!エンタランス廻りなど……………….。

センスに年齢はありません。何時だって言いデザインをしようと思えば、アイデアは湧いてきます。殺風景な店舗でもちょっとしたアイデを付け加えてあげれば、空間は生きてきます。

コスパで処理出来ますので、一度あなたもアイデア集を作ってみれば如何でしょう。純恵でした。

お願い致します!
↓ ↓ ↓
にほんブログ村 デザインブログへ