■サイズ | ■仕様 |
W1630×D500×H1200 その他図面参照 | 木部:化粧板仕上げ 金物部:スチール焼き付け仕上げ |
■備考 | |
※断面図はs=1/10で描いた方が良い |
背景
忙しいさなかに、紹介された設計・施工会社からの依頼でした。最低限のずめんでいいからと化粧品売り場の実施設計を受注をしました。
化粧品のテイスティング什器から壁面の陳列什器までを基本図を元に実施図を作図をしました。平面図が見当たらないと言うことで苦労しましたが、依頼者が若干の情報を持っていたのでそれほどヘビーな業務にはなりませんでした。
作図説明
事例では化粧品売り場での什器となっています。図面ファイルは「プロモーション什器」となってました。平面図がなかったので明確ではありませんが、恐らく店頭でのディスプレーを兼ねた什器だと思います。確認のために展開図を添付しておきます。
什器トップのバックのパーティションがミラー貼りで仕上げられていることと、配置位置などから見て、思ったことがありました。確か化粧品売り場の今回の事例ですが、その機能はひょっとしてアクセサリー売り場でも通用しそうですね。
棚ガラスには、照明を取り付けて商品を見やすくしています。尚、図面内に表現されていませんが棚下照明用のラインコンセントが必要です。たぶん、フレームの左右どちらかに取り付けることになるでしょう。
作図上での注意点
作図としては、ちょっと簡易な仕上がりで「パッ!」としませんね。当時の若いスタッフが描いたモノと判断できます。依頼が実施図ですのでもう少し丁寧な図面が欲しいです。
まず、スチールフレームと什器との固定方法、先ほどもお伝えした棚下照明の配線経路とラインコンセントの有無。それに紙面の構成が、まだまだのようです。
最後に、図面の構成について
私は常に見やすい図面を志しています。言い換えれば図面の精度に関係なく、もっとわかりやす作図を考えるのであれば、断面図の縮尺を下げる(1/20→1/10)ことをおすすめします。
什器図の中で平面図や立面図、側面図は意匠や機能を確認し、断面図は個々の詳細寸法と素材が明確に表現するといった役割をもっています。ですから、精度の低い図面であっても断面図だけは縮尺を下げて(1/20→1/10)作図することをしています。見にくい図面ほど心苦しいもはありません。
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