■サイズ | ■仕様 |
W1200×D500×H1100 | 本体:14*32ST角パイプメラミン焼き付け仕上げ 棚板:化粧板仕上げ+棚下照明 |
■備考 |
作図説明
百貨店やスーパーの服飾売場でもよく見られるシステム什器です。商品のボリューム感を出せるので、特に百貨店の平場での使用が多いと感じます。
棚下に、照明とハンガーバーを取り付けています。スリットパイプを使用しているので、展示方法は、様々考えられますが。この状態だとハンギングだけなので、売場での効率が良くないかもしれませんね。
14×32mmフレームに存在感を感じることが無く、シンプルでシャープに見えることでしょう。ということは商品がよりよく陳列でき、訴求力も増します。
ただ、シンプルでシャープな感じは良いのですが、強いて気になることは、基本システム(什器本体)ですね。
それはフレームの角パイプサイズと什器の安定性です。パイプサイズにより、その安定性は、前後します。
事例の基本体は、14×32mmフレーム組みです。これ以上細くなると、ちょっと考えものです。ひょっとしたら補強を施す必要があるかもしれません。
見た目も大きく変わるので、設置する店舗のイメージや商品と合うかどうかも検証して下さい。
続いて可動棚の詳細図(以下)をご覧に頂くと、ハンガーパイプと一体になっている事がわかります。ただハンガーパイプ受けの固定 方法に問題があります。
ハンガーパイプに商品を陳列した際には、必ず下方向に力が掛かります。
この場合、一番荷重がかかるのは棚にビス固定しているところなのです。
スケッチを見ると下方向からビスを2本で固定していますが、これでは重たいジャケットなどの陳列に耐える事は難しいでしょう。
解決策の一つとしては、いろいろありますが、この事例に沿うならば、ビスうちのベースの面積を増やすことです。
後記
最近(2019.11)よくある話ですが、デザイナーさんとかがよく言ってくるのが、今回の事例より細い角パイプ組みの什器とか、壁面什器などが有ります。
確かに、格好は良くスマートでシャープな感じは良いのですが、実施する我々にすれば作図困難というのも有ります。大体が、「これって施工して持つんか?」なんて言うのもたまにあります。
確かに、デザイン設計は格好良く斬新なのが、主でしょうが、実際に使えるのかどうかをよく考えてもらいたいときがあります。クレームではなくお願いです。
以上、余田和でした。
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