メンズシューズ売場 阿倍野近鉄店_2001.03

背景

伝統のある英国ブランドを日本人向けに合わせたサイズとデザインで展開しているメンズショップ。店内環境は、クラシカルな高級感感じつつ、モノトーンでまとめた配色でスタイリッシュモダンさが漂うショップです。

格式あるブランドを強調するために、家具には面材を多用していました。以前、「三峯」の作図経験がありましたので、面材には抵抗なく作図には苦労は感じませんでした。

作図説明

今回の作図事例は、メンズシューズを展示する単品什器ですが、其処いらにある什器とはかなり差別化したないようになってます。

25mm×25mm角パイプフレームをベースに構成された什器です。目を引くのは、アクセントとして幕板とステージに、木下地+黒染色の仕上を施したことす。そして、ホワイトブロンズ仕上の角パイプを用いて、無機質で冷たいイメージと木の黒染色とを旨くマッチさせています。

側面のガラスFIXの詳細図

側面を、クリアガラスにすることでシースルー感を持たせ、下部ステージに取り付けた間接照明によって、商品の高級感をより際立たせる演出効果を持たせます。特に、メンズシューズや革小物といった置き式販売には適した什器です。

断面詳細図

上記が、断面詳細図となりますが、上下での間接照明の使い方は珍しいです。ここでも面材使用は、巾木に付いている程度なので多用とは行きません。主に店舗環境での使用が多かった記憶があります。

ステージのアジャスターについて

店舗によっては、床の仕上材がタイルや石などであった場合、不陸調整と床面へのキズ防止も兼ねて、アジャスターを取り付ける方が良いと思います。今回の事例では、このアジャスターが無いのでちょっと厳しさも感じます。

仮に現状の場合、アジャスターを付けるとなると底板を上げなければなりません。そうなると照明器具を上げることとなり、什器自体のフォルムの変更となります。厄介ですね!

当時は、LED照明やテーブライトの普及は無く、上記のようなことが悩ませられ設計者大変でした。そこで、断面図で改善策を示します。

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