■サイズ | ■仕様 |
W1500×D760×H1350 | ステージ:木ラッカー塗装仕上げ(アイカ RL-4548合せ5分艶) 笠木・背板:木ラッカー塗装仕上げ(アイカ RL-4548合せ5分艶) |
■備考 | |
※その他は図面参照 | 初級編/難易度★★★☆☆ |
作図解説
アパレルショップの店ファサードにハンガー類とトルソーを組み合わせ、着装感ある演出スペースを設けている場合は多く見られます。
今回は、そのような演出スペースを、単品什器1台のみで確立でき作図事例をご紹介しましょう。
特に、キッズショップや雑貨店などに適したディスプレー什器です。
什器の作りとしては、とてもシンプルで、ベースとなるステージと背パネル。そして、クリアガラスの方立だけとなっています。
背パネルには、スリット付けではなく意匠性のあるロイヤルのベルラシステムを使い、そこに変化のあるを陳列を可能にしています。
仕上げは、白のラッカー塗装で統一して、明るく清潔感のある外観となり、またディスプレー商品がより際立つようにもなっています。
レッスンポイント
概ねの解説は理解して頂いたとして、納め方についてご説明を。作りはそれほど難しくはありませんので、初心者のあなたにも、描けますから安心してください。
上の作図に注意して下さい。a 部詳細図で表現しているのは、方立(側板)のガラスと背パネルとの取り合いを描いています。ロイヤルのベルラシステムも表せています。
ここを、しっかり押さえれば(作図のことですが)、全く問題ないですし、難しいといえば、このa 部詳細図ぐらいでしょう。
ガラスは、5mm厚を使用し、ステージと背パネルに溝を作り、差し込でんからコーキング処理をして固定します。とても一般的な取り付け方法です。
ただ、2箇所の溝だけで固定しているので、安心感に少し懸念が残ります。予算が頂けるなら、8mm厚をにしたいところです。
続いて、ベルラシステムについて話を進めましょう。
普段システムといえば、スリットとなりますが、あくまでもVMD什器なので、見た目をスッキリさせたいので、ベルラシステムを使用しました。
正面からビスで打ち込むだけのスリットとは違い、25mm×25mmの支柱を什器の背板に埋め込んでおく必要があります。以下のようなものです。
この支柱には、等ピッチに空けた孔があり、そこに色々なパーツを抜き差しして陳列できるシステムとなってます。
ハンガーパーツはそのまま差し込むだけになっていますが、今回の事例で棚パーツの使い方をアレンジしています。
通常は、スリットで使用するブラケットのように、棚の底面で受けるようにしていますが、今回の事例では、いつもの納めでインロー式で固定しました。
棚に差し込み、ビス固定しました。、これでブラケットパーツを隠せます。また、ハンガーパイプは以下のものを使いました
如何ですか、お分かりになられました?たったこれだけの、パーツで素晴らしいディスプレイが可能となり、効率の良いVMDとおなります。
みなさんも、一度事例にならって作図してみてください。それでは、最後にこのロイヤル様にサイトを載せておきますので、参考になさってください。
また、ロイヤル様の金物資料でデータなどを入手したい場合でも下記にアクセスすれば簡単に探せます。
⇒ ロイヤル WEBカタログ
まとめとして
最近では、今回の事例のような什器はめったにお目にかかりません。しかし、ショップの基本となるファサードは大切で。
お金を掛けて大きな装置を作るよりコスパを考え、シンプルな什器の方を私なら採用します。
我々も、ただ見栄えのある什器を考えることではなくて、クライアントに喜んで頂ける什器を考えなければなりません。
日々、努力です。余田和でした。
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