オープン形式でアクセサリー什器にはぴったし!

アクセサリーを特化したディスプレイ什器
某百貨店 ブライダル・アクセサリー_2009.01
■サイズ■仕様
W2000×D600×H1600
図面参照
本体:木工化粧板仕上げ、天板:硫化イブシ風塗装
固定棚:硫化イブシ風塗装
背板:t8mmタペガラスFI×
■備考
難易度:★★★☆☆

作図解説

アクセサリー什器に特化した什器で、オープン形式というのが、お客様にとってはうれしさが助長されますね。

何より「見て、触る」ということが容易なこともう納得します。

見た目は、それほど美しいとは言えませんが、機能重視と考えた結果このようになったと感じます。

造りについては、面材、化粧パイプはなどの意匠が施されてるため、シンプルとは言いませんが、それを取り除くと基本的なオープン什器です。

もちろん、納めについてもそれほど難しくはありません。前述の意匠モノさえ理科すればですが………….。それでは、納めについて!

納めについて

上記の、D断面図の拡大図を参照しながら解説していきます。かなり詳しく描きましたので、理解は早いと感じます。

シンプルとは言え、腰の抽斗廻り程度で、やはり厄介なのが、上記の天板廻りから上の部分となります。

まず、上から行きましょう。
トップのサインパネルは、スチール製で、取り付けるサインはマグネットシート付きの切り文字で処理しました。サインの取り替えが自由にできる事が理由です。

次に、1400mm×300mmの固定棚上には、天板にある商品を照らすために、照明を取り付けました。尚、天板とその上部の固定棚には、こぼれ止めの役目をするスチールフレームを取付けました。(19mm×32mm)

作図事例では、T5サイズのエースラインを使いましたが、LED照明でも十分入るスペースになっています。

そして、この固定棚は、ストックの天板との間に取り付けた角パイプフレームで支えています。

しかし、フレームだけでは強度が不十分なので、補強用で4mm厚のフラットバーを溶接してビス固定してあります。

すぐ上の、部分詳細図と a部詳細図でタペガラスの固定方法が確認できます。こういった部分を明確にするのが、非常に難しく思います。経験があればこそです。

それでは、最後となりましたが、什器本体のストック部分を見ていきましょう。
上のディスプレー部分と、以下のD断面図を参照してください。


天板の一部に、芯出しを取り付けていまが、これは、お客様への配慮です。
納めに付いては、それほど説明はいらないと感じます。

抽斗が有り、開き戸のストックがあるだけです。しいて挙げるなら手ジャクリ部分に、曲げ加工した金物を使っているぐらいです。

前述したように、φ15.9mmの丸パイプとストック下の面材は、共通した意匠をそれぞれの什器に取り付ける事で、売り場全体の統一感を演出するものです。

まとめ

反省点としては、固定棚受け100mmm幅のSTプレートで支持しています。しかし、より安定性を高める場合は、取付場所を棚下照明よりも上部、しかも幅広のSTプレートを使った方が良かったような。

別案の断面図を添付しておきますので参考にしてみてください。

その他、お伝えするなら、今回はレディースのアクセサリーなどの小物雑貨に最適なディスプレー什器でしたが、これに限らず、紳士洋品のディスプレーにも対応できる汎用性の高い什器と言えます。

但し、マテリアル変更が必要と思われます。純恵でした。

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