作図は簡単だったが、現場は四苦八苦でした!

今回は、かなり昔(2015年)大きなゲームセンターで実施図面を担当したときの作図事例です。
内容は、大したことはありませんが、ミラー貼りの納めには必須の内容です。

図面はシンプルで簡単ってとこですが、当時現場立ち会いだったので、業者さんを見ていると、四苦八苦していた記憶があります。

今回は、仕様及び寸法は作図参照でお願いします。また、絶対の覚えてほしい納めは、『5カ所』です。
何事も、知らないことは覚えて自分のモノとする。

作図解説

この図面を描くに当たって大切なのは、平面図、展開図を一枚にまとめて描き、その後各詳細を描けば良かったと思ったのですが、天高がかなりの高さゆえ、以下のような描き方になってしまいました。

無理すれば、A3用紙に入ったかもしれませんが、ここは全体環境図も押さえておきたかったって感じです。
まず、平面図にミラーサイズを描いていきます。これで終わりですが、簡単すぎますな!

以下には、図面で言えば平面詳細図となりますが、これもミラージョイントの部分とミラーエンドを描けば仕上がりです。

ミラージョイント部は、5mm目地に当たるカ所をコーキング(黒)で止めます。この連続が平面図に表現されています。

ただ、両サイドのエンド部には、見切り金物:40×20×t1.6スチールLアングル焼き付け仕上げ(艶消し黒)なるモノを取り付け無ければなりません。

上記の納めは理解されましたか>?

それでは、次に進みますが、以下は断面詳細図となります。

ここは、平面詳細図と違った納めになります。と言うのもガラスの『重量』が架かってくるので、その納めも変化します。

ちなみに、このミラー貼り壁面を見ていると、若干ミラーが細かいというか、小さいってかんじません>?
もう少し大きければ、見栄えもしたような気がします。

何れにせよ、ここは予算を預かっている人の言うことききました。正解でした。

ここでの、必須の納めは3カ所です。
左から、ミラー貼り壁面上部に当たりますが、LGS下地に見切りの固定金物が確認できます。

仕様は前述した内容と、変化はありません。天井方15mmダウンしたあたりに見切りがくるようにしました。
良い感じの納まり図です。

次は、ミラーとミラーとのジョイント部です。
ここの詳細図は、平面詳細図とは違いがあります。と言うのも先ほど話した『重量』です。

そのために、ここにはミラー受けとして、5mmのスチーツフラットバーをも受けました。
取り付けは、前述と同様にLGS下地に固定用金物を付けて止めました。

コーキングは、この見切り金物上下に、3mm分設けました。

最後は、ミラー下部のエンドです。
こちらも、重量を意識してLアングル+ビス固定で納めるようにしました。

まとめ

絶対の覚えてほしい納めは、『5カ所』
皆さん、理解出来ましたか>?意外と簡単だったと感じます。私の経験でもこのような環境設計の経験はありませんし、普段この範囲は、建築が携わるって思いますが……..。

ただ、これほど大きくなくても、壁面全面がミラー貼りという事例は、少なからず見てきた私のとって今回の事例は、大いに勉強になりました。

皆さんも、今後多くの物件に出会うことでしょうが、今回の事例が役に立つことがきっとあると思いますので、しっかり、理解してください。

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