変化のある楽しいデザイン

今回は、過去に参加したプロジェクトからの事例です。
ショッピングセンターなどにはフードコートなるものが必ず存在します。

きっと無ければならない楽しいエリアです。
そこにセッティングする客席のカウンターのひとつが今回の作図事例となります。

まず、以下の図面を読み取りましょう。
とても簡単な作図ですから、図面初心者の方も読み取りやすい図面だと確信します。

読み終わってから、作図解説に入りますのでしっかり読み取ってください。(5分)

■サイズ■仕様
サイズについては図面参照してくださいテーブル:木下地_SUS.HL仕上げ
見付も同仕様
ベンチ:ウレタン下地+ビニールレザー巻き
本体:木工下地+メラミン化粧板
■備考
難易度:中級者/★★☆

作図解説

本来は直線的なデザインで並べられた客席テーブルとベンチですが、やはり変化も必要と考え、このような形になりました。

ちょっと『花』をモチーフにしたデザインとなってます。

ただ、スペースも確保しなければなりませんが、色気のないエリアは賑わい性が欠けるので、この客席はポイントレベルで配置しました。

多少の変化(作図は変形・R仕様)があるので、やや時間がかかりましたが、納めについては従来の詳細図を理解されている方なら、すぐにでも描いていけます。

って言っても、それほど難しい作図もないのです。

平面は変形ですが、立面図は時間はかかりませんね。問題とするなら、やはり断面図となります。
それでは、今度は断面詳細図をしっかり読み取ってください。

作図ポイント

テーブルの中央部にある支柱は、おそらく天井の環境図へと繋がっています。(不明)
我々、図面屋にとって重要なのはテーブルとベンチの図面です。

一度チェックしてみてください。

図面としてはやや不十分なところはありますが、これで十分です。
サイズとそれぞれの指事文字も確認したください。

かなり大きな環境造作です。
ですから、そのほとんどが現場対応となりますので、我々は出墨、入り墨をしっかり描いてあげればOKです。

まず、テーブルの中央部を見てください。
ちょっと、LEDの器具がありますが、このエッジラインで、ちょっとした彩りを加えたのです。

作図で注意する点としては、中央の腰から補強金物を指示するのを忘れないことです。
これは、テーブルを支える大切な補強金物です。

描かなければ、それでも良いのですが、やはりPROの図面屋として描いておかなければ説得性に欠けます。
ここは、しっかり描いてください。

ここには、腰下部の補強の指示はありませんが、きっと現場対応をお願いしたようです。
ベンチの方はそれなりに描いていますが……….。

いずれにせよ、前述したように大きな環境造作なので、製作部との打合せが肝心です。

後、もうひとつ大切なのがテーブルとベンチの隙間サイズです。
図面では、明記してませんがテーブルトップ左面とベンチの右面が、ほぼ同面です。

このサイズを間違うととても座りづらいことがあります。注意ください。
以上です。

長々としたお付き合いありがとうございます。
また、乱文をお許しください!

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