汎用性は感じられないがアイデアはGOOD!
今回はちょっと変わったハンガーパイプの作図事例をお伝えします。2009年に関東系の百貨店で作成した壁面造作什器です。
造作と言っても大した工事ではなく、現物を工場で作り、搬入後に現場組み立てといった単純なモノで、
こちらとしては、しっかりした図面を描くだけでした。
このような吊り式の壁面ハンガーパイプは、少なからず様々な什器を作ってきました。
中には、このスタイルは良いんだけど、ワイヤー吊りといったハンガーパイプもありました。
何しろハンガーパイプが揺れるんです。(当たり前のことですが!)これには手を焼きましたね。
結局は、ハンガーパイプの中央に角パイプを溶接して、固定化を図りました。でも、揺れました(泣)
今回も多少なりとも揺れます。フレームは角パイプなので前述した内容よりはましですが、やはり…….。
でした。それでは、見ていきましょう。
■サイズ | ■仕様 |
W1150×D100×H1130 その他サイズ、仕様は図面参照のこと | 吊りパイプ:25×25スチール角パイプ ロートアイアン仕上げ サインボックス:t=2.2スチール曲げ加工 ロートアイアン仕上げ サイン盤面:t1.6mm鋼板マグネットシート貼uc2 り サインロゴ:切り抜き+乳半アクリ裏当て |
■備考 | ■難易度:中級編★★★☆☆/3.0 |
作図解説・コメント
図面を読み込んで頂きましたね。それでは進めます。
以下の断面詳細図も一通り、ザクッと読み込んでください。
図面精度は、言うことないですね。ここまでかれば一人前です。そして稼げます。
前述しましたが、確かに今回の事例は汎用性はありません。
しかし、サインポックスの断面を見ていると『アレンジ』を加えれば、結構あちこちで使える要素はあります。
まぁ、サインに関する内容ですが……。
例えば、これを使って、「天吊りのコーナーサイン」、「壁面サイン」、ちょっと飛躍して「壁面埋め込みサイン」などなどですが、如何でしょう!
図面の納め方については、申し分無いので、後はサイズを変更すれば何だって化けます。
造りについては、25mm×25mm スチール角パイプに110mm×100mmサインボックスが付いていると解釈してください。
ちょっと気がついたんですが、天井接点を見てください。
安定性を求めるなら、25mm×25mm スチール角パイプ上墨に「座」を付ければ良かった!
今頃気づいても遅いですね!

図面をいろいろ触ってると、突然ですが様々なアイデアが浮かびます。
ですから、私は仕事が無くても毎日のように図面を見ています。好きなんですね、この仕事が!
皆さんも、図面で生計を立てるならば、早くこのややこしい図面を向き合ってください。
AI進化で、図面などもその内AIがはびこってきます。しかし。店舗に関してはかなりの時間がかかりそうです。
旨くいけば、将来は明るくなります。
以上です!
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