■サイズ | ■仕様 |
W568.2×D138×H2200 図面参照 | 支柱:スチール31.8φダルクロームメッキ DSPパネル:セキスイ アイラインウッドパネル 染色CL(セン柾目) |
■備考 | |
初級編/難易度★★★☆☆ |
作図解説
この作図事例は、既製品パーツ、すなわちシャッターパネル(以後SP)を使用したディスプレーパネルです。
従来アルミ色のSPでは、味気がないのでアイランドウッドという木製風のSPを用いました。ちょっと洒落っ気があります。
主にスポーツ・アウトドアショップやシューズショップなどの壁面でこのシャッターパネルは良く使われています。
システム壁面の代表格はスリットなんですが、壁面に縦ラインが入り、全体に安っぽさがあるので、あまり好まれません。
シャッターパネルの場合も同様で、あまり使う面を多くすれば、安っぽさは否めません。
ただ今回は、ディスプレイパネル、しかもシューズショップでしたので、ポイントとして使用しました。
また、パネルの仕様仕上げも豊富で、単色のものから木目調まであるので、選びやすい点は嬉しかったですね。
レッスンポイント
それでは、取り付けた位置について説明してから、詳細に入ります。以下のフォトをご覧下さい。ショーウィンドウにポイントとして取り付けました。
これを見れば、一目瞭然でしょう。ショーウインドウバックに設営した高さ2200mmの壁に、2本の丸パイプ支柱を固定し、その支柱間にSPパネルをフック掛けしています。
そして、下部には既存壁と同じワイドのステージを設営して、大型のバッグなどをディスプレーします。
このディスプレーパネルの両側にはマネキンを置き、トータルディスプレーとして見せています。
上の a部詳細図は、支柱部の平面図です。取付け方法は、壁の上部とステージにビス固定しています。
次に、SP自体は既製品なので、見込み調整でベースとなるパネルが必要となるので、別注で製作しました。
パネル本体は木工製作で、フレームはクロームメッキ仕上げのスチールプレートを四方に接着して取り付け、このベースパネルに18mmのSPを固定しました。
続いて、ディスプレーパネルと支柱の固定方法は、支柱間に2段の角パイプを溶接処理し、そこにパネルフックにて引っ掛けるだけのとてもシンプルな方法となっています。
拡大した断面図にてこの部分を表現していますので、シャッターパネルの構造と共に参照下さい。
作図での注意点は、既製品サイズの確認をまず行ってから作図着手として下さい。
今回の事例で使用したシャッターパネルが現在は廃盤のようで、類似商品の資料を添付しておきます。
※詳しくは積水樹脂HPよりPDFカタログが入手出来ます。
⇒ 積水樹脂
まとめとして
さて、今回の作図事例は如何でしたか?
40年も近くこの仕事をしていると、ほんと何でも手を付けなければなりません。もちろん厄介になものです。
今回の作図事例もそうです。シャッターパネルは、本当の汎用性があり、活躍の場も広がります。コストはやや高めですが、センスのある見せ方をしてやれば、結構受けます。
ただ、扱いがややこしいのと調整に時間がかかります。(作図時間)しかし、一度覚えれば、なんてことはありません。このサイトでもシャッターパネルの記事がありますので、参考にして素晴らしい図面屋になってください。
最後に、このサンプルケースを使用した店舗事例を載せておきます。参考になさってください。
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