シンプルなガラススクリーンですっきり感を漂わせる

■サイズ■仕様
W4000×D2000×H2200
図面参照
基本:25φスチールHGパイプ(クローム)
FOバー:16φスチールHGパイプ(クローム)
ガラススクリーン:t10mm透明ガラス
■備考

作図解説

今回の作図事例は、今までになく広い空間での事例となります。例えば、百貨店やテナントなどで見かけるガラススクリーンとその後ろで商品を展示するハンガーパイプとの内容です。

ガラススクリーンでも、ショーウインドでもいいですが、私はこのようなすっきりした設えは大概ガラススクリーンと呼んでます。解釈はいろいろあって難しい面を感じますが、『絵』を見れば分かると感じます。

この店舗は、百貨店の準高級店といったミセス対象の店舗というか、テナントですね。共通通路から見えがかりを最大限に活かした事例でもあります。

だって、通路を歩くお客さんに取って、いきなり店舗なのですからね!あまり構えることなく、敷居の低いショップ?を考えたわけです。

ただ、シンプルは良かったのですが、ガラススクリーン+自立タイプのハンガーパイプの納めは、ちょっと気を使いました。

作図と納め方について

まず、断面詳細図を見て頂きましょう。

dだだnだんだんmだんめだんめnだんめん断面詳細図

まず、原図はモノクロの作図でしたので、分かりにくい。そこで、若干着色を加えましたが、見やすさだけの理由です。ですから、仕上げについての表記と若干違う恐れ有りです。ご容赦を!

このハンガーパイプは自立式。ということは、固定方法は床からだけという苦しさです。そこで、19mmパイプ5カ所の補強を付けました。ですから、床固定は、10カ所としました。

そして、床からのインロー式パイプを普通の2倍の長さにしました。そうですね、版画の高さが1600mmありますので、その1/3として450mmにしましたね。これで充分でした。ただ、竣工後に押してみましたが、やはり若干の「ぐらつき」は感じました。

まあ、商品が掛かるとその自重で、まず揺れやぐらつきは解消されるでしょう。これについては、何処の店舗での一緒です。本当は、ステンレスパイプが良かったんですが、予算が………………….。

また、同じようなことですが、ガラススクリーンにも2カ所方立を設けて補強しましたね。記憶では、このスクリーンひょっとしたら、既存のガラススクリーンだったかもじれません。今気づきました。

実は、上の断面図の右側に、方立のガラスの右足元にかき込み指示があったからです。

結果、業者さん付きっきりで現場に入り、そして、彼らの細かい指示をしていたようなメモ書きが、図面横にありましたから。

最後に、詳細図の拡大図を添付しておきます。ハンガーパイプ全体とガラス床固定のモノとなります。作図というか納め方は完璧ではありませんが、基本的な考え方としては充分です。

紙面が少ないときによくやる手ですが、これは床からハンガーパイプのトップまでを描いています。お分かりですか?縦に長いものをこのような表現にするのは誤解を招きやすいので、紙面がないときはもう一枚追加する方が得策でしょう。

こちらは、もうお解りと思いますがが、方立のガラスの足元です。既存のガラススクリーンのハカマの既製品が見当たらなかったので、業者さんの方で段取りして頂きました。その時もらったスケッチを図面化しました。以上です。

まとめとして

今回の作図事例は如何でしたか?
この図面は、2007年のものでかなり古い図面ですが、今もこういったケースのときは、きっと同じ図面を描くでしょう。というのも、条件が同じ、ロケーションが同じでしたら、考えつくところは「ひとつ!」

ですから、若いときは良い図面があればコピーして資料としました。この積み重ねが大切なのです。そして、先輩のテクニックを盗む! まあこのぐらいのことをしなけりゃ、決して図面なんて、決して上手くなりません。

私の場合は、図面虎の巻をいっぱいつくりました。おかげで今も現役です。労なく仕事が熟せるのも積み重ねのおかげです。皆さんも頑張ってください。

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