■サイズ | ■仕様 |
W3400×D70×H1200 図面参照 | ボーダー:木下地化粧板仕上げ サインベース:t=5クリアアクリ曲げ加工 サイン:t=30 カルプ文字+C/S貼り(140ルビー) 小口:同色塗装 |
■備考 | |
作図解説
商業施設や店舗のファサードを設計するにあたって、重要な要素にサイン計画があります。
中でも、天井からの吊りサインは、来店するお客様に遠目からでも視認出来る利点があるため、とても使用頻度が高いサインとなっています。 そこで、今回はシンプルな形状ではあります。
そんな汎用性の高いボーダーサインの作図事例を今回はご紹介します。
化粧板仕上げの木製ボーダーをベースにして、左右にステンレスの角パイプを取付け、天井から吊った仕様となっています。
ただ、ボーダーのワイド寸法が3000mmもあるので、角パイプ意外にワイヤーを2箇所に取り付けて安定性を兼ねて補強しています。
サインは厚さ30mmのカルプ文字を使用し、裏面にはクリアアクリで倒れないようにしました。 よりインパクトあるサインにしたい場合には、内照式の文字サインにしても良いでしょう。
収め方のポイントは二つです。 一つは、3000mmもあるボーダーの長さに対する処置です。
一般的な商業施設であれば、搬入するエレベーター内の高さは、約2200mmが平均的なサイズでしょう。 この2200mm以内のサイズに収める必要があります。 結果、3000mmあるボーダーを1800mmと600mmの3つに分けてジョイントする仕様にしました。 詳しくはa部詳細図をご覧下さい。
ジョイントにはボルトとナットにて締め付け固定にしてありますが、必ずプレートを挟むようにして下さい。 接地面積が大きい程、より頑丈に固定出来るので、忘れないで下さい。
二つ目は天井から吊っているパイプとボーダーの固定方法です。 意匠的にボーダーの側面に取り付けていますが、何処に取り付ける場合でもボーダーのジョイトと同様の考え方を用いて下さい。
ボルトとナット、そして補強プレートを常にセットとして覚えておくように心掛けて下さい。
レッスンポイント
今回の吊りボーダー上のカルプサインを取り付ける方法として、良く私が使用するのが、L型に曲げたクリアアクリをボンド固定することです。
この取り付け方は、カルプサインの安定性がよく見栄えもするので、私以外の設計者も同様に使用した事例が多く見られます。
今回のボーダーのジョイントの納めと同様に覚えておくと非常に便利です。ですから、この際にしっかり理解するようにいてください。
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