面取りミラー貼り建具
和歌山チャペル_2009.07
■サイズ■仕様
W700×D100×H1850
図面参照
枠:木工ウレタン塗装仕上げ
建具:木工ウレタン塗装仕上げ+t=5mmクリアミラー貼り
(四方面取り加工)
■備考
20.12.07更新 

作図解説

この作図事例は、ブライダル(結婚式場)の基本・実施図での作業した図面です。当時はブライダルブームで私もこの年に何件かの物件に携わりました。

さて、この建具と言えば、チャペル内での牧師さんの控え室に取り付けたもです。さすがブライダルだけあってそのフォルムと材料には、金を惜しまないといった感じがします。

もちろん、カラーリングは白一色です。おまけに、四方を面取りミラー貼りを施しましたので、その豪華さはかなりのものでした。

それでは、建具のそれぞれの詳細図などがありますので、ご覧下さい!

下記は、平面詳細図です。

図面的にはこの程度の内容は欲しいですね!表現は別としてしっかり描けていて、及第点をあげても良いでしょう。

面取りミラー貼り建具02
平面詳細図

建具の四方に廻された面取りミラーですが、これがまた金の掛かる仕様にとなっていて、また、建具木工部分にも四方が面取り加工となっています。おまけに突き合わせでの収めです。

その様子は、以下の断面詳細図で読み取ることが出来ますね!

面取りミラー貼り建具03
断面詳細図

私が心配するところではありませんが、一体いくら掛かったかは知る余地も無いって感じがします。素晴らしく仕上がったときはちょっと嬉しく思いましたね。

ここで意識したのは、チャペル内ということで「音」に付いては、気を遣いました。建具が閉まる「音」でもその場の雰囲気を壊してしまうこともあるからです。

ですから、枠の戸当たりには吸音性のあるゴムパッキンを取り付ける事とし、ドアスチェックが必須となってくるでしょう。ドアチェックを取り付ける事で、建具の速度を調整し、静かに閉まるようにできます。

尚かつ、蝶番もストッパー付きのものにして建具の開く最大角度を調整して、廻りの物に当たることを抑制しました。

このように戸当たりのゴムパッキン、ストッパー付き蝶番、ドアチェックの3つがあれば、建具から発せられる「音」を殆ど無くす事が出来ますので、覚えておいてくださいね。

もっと贅沢をいうならば、建具内に遮音材を充填することです。そうすればほとんどの「音」を無くすこととなるでしょう。

尚、遮音材を使った建具の作図事例がありますので、是非参考にしてください。
⇒ 宴会場などで使用する遮音仕様の木製引き戸事例

お願い致します!
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