ファサードをすっきり見せるサインとは!

薄型のコルトンサインの作図事例サマンサタバサ京都河原町
物件名:ST京都河原町_2015.03
作図解説■サイズ■仕様

W1500×D62×H2096
図面参照
コルトンパネル:木工下地t=6ダイライト+ホワイトオーク錬り付け
コルトンフレーム:t=3 SUS Lアングル鏡面仕上げ
サイン盤面:t=5乳半アクリFIX コルトンフィルム(支給品)
■備考
中級者/難易度★★★☆☆

作図解説

作図解説に入る前に、以下それぞれの詳細図を確認願います。かなり細かい部分まで描いていますのでしっかり読みとってください。

通常のショーウィンドでは、着装感マネキンなどのディスプレーが主流となっていましたが、今回の事例のような見せ方も、多様化して大きな面を活かしたビジュアルディスプレーを使う店舗も多くあります。

代表例として挙げられるのが、コルトンサインや、デジタルサイネージです。今回の作図事例は、その代表例でもあるコルトンサインの詳細図となります。

LED照明の普及によって、整形できるサイン形状にも幅が広がり、今まで不可能だった狭い所(奥行きの無いところ)にも取り付けが可能となりました。

この作図事例も、LED導光板ユニットを使って厚みを薄くし、パネルに埋め込む手法となっています。

LED導光板ユニットとは、光を拡散させる特殊加工したアクリル板の小口に、LED照明をあてて盤面を均一に明るくする構造をしています。

簡単なスケッチがありましたので、参考までにご覧下さい。

作図ポイント

では、各部詳細図をご覧頂きながらご説明してきます。まずは平面図を拡大したa部詳細図です。

平面詳細図

コルトンボックスを含めたパネル本体は、赤い点線で描いた補強角材にて固定しています。この方法は袖パネルなどを固定する際に良く使います。

以下、断面図の一部を表したb,c部詳細図では、脚下の補強角材を使った固定方法がわかるようになっています。

コルトンボックスは、3mm厚のステンレスLアングルを外フレームとし、サイン盤面のアクリルを押さえる金物を、フレームより一回り小さいLアングルでビス固定しています。(下のd断面図参照)

背面にはピアノ丁番を使って開閉する点検戸があり、この正面にLED導光板ユニットを固定してあります。

この点検戸には、取っ手としても代用できるようにスライドラッチを取り付けています。

部分的に吊り元の箇所を拡大したd部詳細図で、アクリル板の押さえ方や、蝶番との取り合いがよく分かるようにしています。

d部詳細図画像

押えどころとしては、上の納めです。前述した内容を理解して、ご自分の抽斗をひとつ増やしてください。

以下には、今回使用したスライドラッチを示しておきます。参照願います。

スライドラッチ参考:ベスト 角ラッチNo.445

まとめとして

今まで コルトンボックスといえば、結構なスペースを要し、取付けも大変でした。最近のコルトンボックスは、ほとんどが今回の事例と同様なスタイリッシュな仕様が人気です。

一々納め図を描く手間を考えるならば、既製品でも可能かと考えます。現場でもその方が、助かることまります。以下参考サイトを挙げておきます。

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