■サイズ■仕様
W1600×D112×H2250
図面参照 
枠・建具:木工下地AEP塗装仕上げ 
■備考■難易:初級編/★★★★☆

作図解説

この両開き建具は、ごくごく一般的であり基本的なフォルムなので、作図初心者の方は是非覚えておいて下さい。

後は、状況に応じて建具上の欄間の必要の有無や、建具のデザインを変更するなど、この基本形を覚えれば、かなりのバリエーションが考えられると思います。

作図技術としても、中レベルであって半日もあれば十分に描くことが出来るでしょう。

一度挑戦してみてはいかがでしょう。

次に、こういった両開きの建具の場合には、建具のどちらか一方が、戸当たりとなります。
ここは、合決り(あいじゃくり)加工して納めてください。

「合決り」とは!
木製の仕上げやサイディングの張り合わせ部分に施される、材の端の厚みを半分ずつ欠き取った加工のこと。 欠き取り部分を重ねることで、材を並べつきあわせた際に、すき間がない。

一般的な両開き建具の作図事例02

ただ、合決り(あいじゃくり)だけでは不安定なので、普通の親子建具と同様に片側の建具に、フラ
ンス落としなどを取り付けてください。

また、まれに今回のようにそれぞれの建具に鍵を付け、安定・安心感に繋げることもあります。

尚、いつものように平面詳細図も添付しておきますので、参考になさって下さい。

一般的な両開き建具の作図事例03
平面詳細図

ここでヒントをひとつ!

当サイト内の建具項目の作図を見つけて、建具枠を自分なりのフォーマットしてサンプルを集めて置けば、いざというときに役に経ちますよ!

私の場合は、フォーマットとなり得るものは、必ずつくるようにしています。

以下は、断面詳細図です。
平面詳細図と合わせて読み取れば、早く理解が出来ると考えます。

一般的な両開き建具の作図事例04
縦断面詳細図

後記

今回の建具事例でもそうですが、我々は、店舗デザイナーではなく実施図を描くことが仕事です。

しかも、迅速にです。

ですから、私は過去の経験した作図から自分なりの「虎の巻」を編集、保存しています。そうすれば、従来かなり時間がかかった作業も、かなり短縮できます。

例えば、建具リスト、ショーケースリスト、壁面システム什器リストなどなどです。おかげで、ちょっとした建具なら4時間もあれば熟せます。

この進め方は、是非みなさんも真似てください。そして、ご自分の「虎の巻」を作ってみてください。

以上 余田和でした。

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