■サイズ | ■仕様 |
W1010×D145×H3600 図面参照 | 枠:t=5mm SUS HL FB 建具:木単板練り付け染色CL仕上げ |
■備考 | |
17.12.15更新 |
作図解説
この図面事例はフロアヒンジを使った木製建具の姿図と断面図です。店舗設計をしていると、このフロアヒンジを使った事例が多く見受けられますが、その根拠とは・・・?
実は、フロアヒンジには利点が多いので、使用頻度が高いとも考えられます。それは、普通の建具蝶番との違いがあるからです。
フロアヒンジは、建具(ドア)の軸下の床に埋め込んで建具の重量を受け、その開閉スピードを調整することと、開閉のスピードをコントロールすることも可能です。こういう理由で使用頻度が高いと感じます。
そんなフロアヒンジを理解したところで、今回の図面事例を進めましょう。
事例の建具サイズは、H=3600mm、T=50mmと通常の建具よりかなり大きいものとなります。また重量もかなりなものです。
おまけにミラー貼りですから普段使用の蝶番では、「ヤバイ」と考え、重量用のフロアヒンジを使用したのです。
作りにしても作図にしても、それほど難しい建具ではありません。ですから、初心者のあなたにもすぐ実践で使えます。そして、フロアヒンジを再認識してもらいたいので投稿したわけです。
以下に、平面詳細図と縦断面図があるので、一度ゆっくり見てください。どちらの作図もわりと良く描けたと思っています。ただ、建具自体がシンプルだったので、図面もそれなりに仕上がっています。
建具の右位置にフロアヒンジの軸が表現されているのが見えますが、OKですか? ここでの注目点としては建具枠を見せないフレームレスな収め手法です。この収めについては、当サイトにも多くの事例がありますので、一度探してみて下さい。
作図下部に、フロアヒンジが確認できます。これでは形状がわかりにくいので、参考写真を添付しておきます。
収め方は、ザックリこんな感じになりますが、フロアヒンジが、かすかに見えているのが解りますか?
普段、街中で意識すればきっと目に入ることと感じます。このようにフロアヒンジは、多く使われていますが、その用途は広範囲にわたります。
店舗設計を目指すあなた! 必ずこの図面事例をしっかり理解して、実践経験を積んでください。なんと言っても今回の事例は “きほんのき” ですから!
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