シンプルでシャープなフォルムが好ましい!

TBC草加店 SW01・02
■サイズ■仕様
W900(650)×D42(42)×H2250(2550)
その他は図面参照
縦枠:10×22 t1.5mmSUS 鏡面曲げ加
上枠:t=1.5m SUS 鏡面
ハカマ:t=1.5mm SUS 鏡面
■備考
中級/難易度:★★★☆☆

作図解説と納めポイント

この作図は、病院やちょっとしたサロンスペースにある、俗に言う『目隠し』的存在のガラスパーティションだと考えてください。ちょっと、意識すればあちこちで見ることが出来ます。

そして、今回は、二種類のパーティションをご覧頂いています。壁面に接したタイプと、単独タイプのパーティションです。

意匠は、ほとんど変わりありませんので、わかりやすいと感じます。まずは、壁面に接したパーティションです。わかりやすく拡大した平面詳細図をご覧ください。

壁と接する縦枠は、ステンレスプレートをコの字型に曲げ加工して造っています。部材の構成を理解していただくために分解した図を、後に添付しておきますのでご覧ください。

右側の先端には、ガラスカバー程度の簡易なサッシュで固定していますが、これについては、サッシュの存在を意識させない手法でもあります。というか、見せたく無いシロモノです。

それでは、続いて右図のサッシュですが、上の作図が、c部の平面詳細図を拡大してみました。こちらは単独で自立するガラスパーティションです。

両端には、前述のしたサッシュと同仕様で、ガラスカバーを取り付けいます。これについても、あまり見せたく無いと考えた結果です。

それでは、共通での縦断面図を載せておきますね!
最近では、この収め方がシンプルでスッキリした見え方で人気があります。私はこれで十分だと感じます。

こちらも、大切なことですが、天井の横サッシュもあまり見せたく無いので、横枠を出来るだけ天井に含めるようにしました。

H=16mmを天井に含め、天井面から3.5mmだけ出すようにしました。この納めは、冴えてますね!

尚、この作図事例で使用したタペシートの情報を添付しておきますので参考にしてください。
中川ケミカル フォグラスC-171

作図上でのの注意点としては、ガラスを上げ落とし式で取り付けていますので、上下のサッシュに設けた溝の大きさには注意してください。

ガラスを取り付ける際には、一旦斜め上に傾けてからハカマの溝に落とし込むのですが、この溝サイズを安易に決めてしまうとガラスが入らない恐れもあります。

図面上で、ちゃんと入るかどうかの確認を必ず行ってから溝のサイズ(見込みと深さ)を決めるようにしてください。

サッシュについて

今回のガラスサッシュやガラスパーティションのフレームは、主にスチール、或いはステンレスを使用します。規格サイズの鋼材を使ったり、曲げ加工を施したりと木製の図面ではみられない少し複雑な収め方が必要となってきます。

これらの設計にまだ慣れていない方にとっては、大変不安に感じることと思います。そんな方のために、基礎的な図面を基にサッシュなどの金物を使った図面をより理解してもらおうとこの作図事例をご用意しました。

左の作図は、規格品が無いときに曲げ加工した鋼材の断面図です。ただ、コストがかかるので、そのあたりは意識しながら考えるようにしましょう。

最初は、やはり描き慣れていないので、スチールフレームの部材の選び方や、ガラスとサッシュの納め方どは、大変かとは思います。しかし、安心してください!

この図面は、1年レベルの経験者ですがしっかり描けています。図面で生計を立てようとする人はやはり頑張ります。これについても、かなりのバリエーションがあります。頑張って覚えるよう!

後記

そもそも、『ガラススクリーンとガラスパーティションの違い』って、何が違うのでしょうかね!我が業界の人間もその違いがよく分からず、打ち合わせをしていても、「そこはパーティション、いやスクリーンか?」なんて、分けのわからん言葉が飛び交います。

私を意識しているのは、ワイド+面積が大きいのがスクリーンでワイド+面積の小さいのがパーティションと考えてます。このサイトでも紛らわしい表現があるので注意してください。

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