フードコートではあたりまえの設置物

今回は、先週の「フードコート」繋がりで、フードコートエリアを括るローパーティションの作図です。

ぱっと見、それほどたいしたことはありませんが、実際このパターンよく目にします。
コスト面も良く、納めなども、ごくごく一般的でとても汎用性を感じます。

ただ今回の図面は、過去に私のスタッフが描いたもので、間違いも有りました。
ですから、修正箇所も加えて投稿したわけです。

それでは、いつものように作図を読み取ることからはじめます。(15分)
図面は、平面図(右半分平面詳細図)。

それに、立面図、側面図、そして断面図となります。

■サイズ■仕様
W1200(基本モジュール)×D61+α×H956
図面参照


支柱:41×41  SUS HLパイプ
横桟:61×32 SUS HLパイプ
下部塞ぎ部(下4段):木染色CL仕上げ
■備考
難易度:中級者/★

作図解説

パーティションは様々な箇所で使われています。
フードコート以外では、子供の遊び場や環境エリアなどで、レストエリアなどです。

さて、以下は平面図となりますが、右半分は平面詳細図となります。
これは、よく使う手ですので、覚えておいてください。

仕様は、SUS HLパイプとなってますが、これも順当な考え方です。
人の手が触れたり、その他いろいろなものとの接触が多いので、こういった環境ではこれで十分です。

造りや、施工方法ではここでは指示されていませんが、1200mmモジュールを連結して構成すると思われます。
作図初心者が描くとこうなります。

また、マニュアルなどもこのパターンで描かれることが多いです。

工場で製作され現場納品、それから取り付けに入ります。
尚、パーティション下部の塞ぎ箇所は、最終工程となります。

作図ポイント

作図ポイントは、断面図にあります。
側面図は良いとして、断面図がちょっと気になりました。

というのも、よく見る床の固定ボルトがこの図面だと納まりません。

パイプにバカ穴が空いているにも花果笑えず、一体床固定のボルト!どうして止めるんだ>?って感じです。

また、片方だけに床固定用のフラットバーも気がかりです。これも不味いような気がします。

ちょっとこれについては、私もミスですね。

普段から厳しいことを言ったいても聞いてもらえなかった。

(ちゃんと教えなきゃね!)

それでは、その不味い箇所を拡大しました。以下参照。

この図では、下部の塞ぎ箇所が明確に出ています。
パーティション固定後に2mmのフラットバーで押さえていますが、これも厳しい感あり!!

作図はしっかり欠けているのですが、肝心なところが漏れている、描き足しが無い、これはもったいないでしょう。

この下に、改善策を付けておきましたので、しっかり理解してください。

以下が、改善策です。
しかし、もっとよく考え得るべき箇所はまだまだあります。

一度チェックしてみてください。
ちなみに、この作図だったら当たり前のようですが、一応は考えらると感じます。

前述したバカ穴がよく見えます。
どうして止めるんだ>?ってことがお分かりでしょう。

まとめ

納まりを考えるのは本当に厄介さ作業です。
私もこれまで、様々な納めを考えてきましたが、今でも納めの依頼は必ずあります。

これも永年の経験といってしまえば簡単な話なのですが、やはり物作りをしていると、「これって、どうなっているんだ?」なんてことを重ねてきた結果です。

ただ、この苦労のおかげで、今もしっかり食えてます。
この歳で、未だに仕事はあります。

皆さんも、経験を積むことの大切さを分かるようになっていただきたい。
最近出てくるろくでもない図面を見ていると泣けます。

以上
長々としたお付き合いありがとうございます。

お願い致します!
↓ ↓ ↓
にほんブログ村 デザインブログへ