親しみを感じるデザイン

物件名:TOPKAPI 阪急西宮ガーデンズ_2008.06
■サイズ■仕様
W1300×D75×H2100
図面参照
フレーム:25×75角スチールパイプ錆塗装仕上
上部格子:9角スチールパイプ錆塗装仕上
クリアガラスt6mmはめ込み
■備考
中級者/難易度:★★★☆☆

作図解説

ちょっと小洒落たウインドウですが今回の作図事例となります。このウインドウは、ディスプレー用としてではなく、壁面を演出すために設置した装飾窓です。

実は、店舗内のこの壁面の裏が、共通通路になっていて、通路からも店内が見えるように工夫したウインドウなのです。

共通通路って無味乾燥としたエリアが多いので、この考え方はとても良い考え方だと感じます。そうなれば、店舗側にもビル側の環境にも、相乗効果があるからです。

また、店内を少し見せることで、お客様へのアピールと購買心理を助長させる効果も期待できます。

作図ポイントと納め

それでは、図面事例の詳細についてお伝えしていきましょう。まず、平面詳細図をご覧ください。a部詳細図です。

ココでは、ガラスの納めを示してます。基本フレームは、25×75スチール角パイプを使用して、仕上げは「錆塗装」となっていますが、それほど綺麗なものではありません。

基本フレームの寸舗記入間違ってました。すみません。

その他の部材も全て、同仕様となってます。作図を読み取ってください。錆塗装については、デザイナーからの指定で、どうも荒々しさを表現したかったそうです。

今でもそですが、クラシカルなムードになると、何かといえば「エージング塗装」や「錆塗装」が必ずと言って出てきます。

確かにクラシカルなムードが、女性の心をくすぐると共にこの環境と商品とのミスマッチさが、何か期待感も膨らみさせる雰囲気があるのでしょう。

全体的なフォルムの好き嫌いはありますが、もうすこし、全体的に丸みを持たせた意匠の方がより柔らかさを感じて良かったような気がします。


ガラスの収めについては、詳細図と断面図を見れば分かりますが通常のウインドと何らか変わりはありません。

ただ、上部の格子に用いた角パイプの曲げ加工は、けっこうな手間がかかるので、ここはフラットバーにすべきだったと反省しています。

次に、下部のウインドの納めですが、これについては、ごく一般的です。あえて説明は必要ないと感じます。しっかり理解してください。

最後なりますが、今回のウインドウの高さは、2100mmあります。

使いようによっては、他業種の店舗への活用は可能かと思いますので、一度、ご自分でアレンジしてみてはいかがでしょう。

例えばですよ、カフェや飲食店などのちょっとした空間や、今回と同様に、壁面のアクセントととしての活用は可能かと思います。

尚、ガラスの納め方にもいろいろありますが、今回の作図が、一般的なので一例としてご自分の引き出しを増やしてください。

まとめとして

今回もそうですが、ウインドウのガラス納めは一度覚えれば、すぐに描くことが出来ます。違いがあるならば、部材の大きさ程度でしょう。

その他、注意点としては、押さえ縁の部材の大小や、固定するビスの位置関係ぐらいです。尚、ビス固定は必ず、店内側でするように心掛けて下さい。

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