ブライダルショップのカウンタータイプのショーケース

■サイズ■仕様
W2717×D600×H1050
図面参照
什器本体:木下地化粧板仕上げ
天板:t8mmトウメイガラス
前板:t8mmトウメイガラス
■備考
中級者/難易度:★★★★☆

作図解説

作図事例はブライダルショップに設置した円弧型ショーケースの詳細図です。腰部のストックは、顧客の寄り付きをよくするために両サイドを脚にしました。

ある意味、下部に空間が出来ることで重厚感をなくし、逆三角形の脚でスタイリッシュさを醸し出すフォルムになっています。また、脚の仕上げもアクセントとなるように外側と内側で異なる素材を使用しました。

脚の外面には、本体と同仕様の木目調化粧板ですが、内側をニッケルサテン風塗装にしてスチール感を出しています。

納めポイントの前に、各断面図をご覧ください。

納めポイントについて

円弧型だからいって、難しい納めにはなっていません。C、D断面図を参照してもらうと扉と抽斗の納め理解出来ると思います。

押さえておくポイントとしては大きく分けて2つあります。一つ目はケース内のスタンド照明の取り付け方です。以下作図をご覧ください。

まず、φ12mmの支柱の下部には座と配線用のφ9mm丸パイプを溶接しておき、配線用パイプの底面には固定用の3分ボルトも溶接処理しています。

配線パイプからケースの天板を抜けて、巾木に取り付けた3Pコンセントへ接続となります。この取付方法は、どのようなショーケースにも対応できるので覚えておいてください。

二つ目のポイントはケースの下に施したスライド式のトレーです。これもサイトでよく紹介してますが、芯出しとも呼ばれています。

この芯出しは主にケース内にある商品を出し入れする為の補助的なトレーとして使われます。

上のb部詳細図に細かく寸法表示もしているのでご覧ください。今回の事例では35mmの無垢材を使った見付けと24mm厚の棚板で構成しています。

棚板をスライドさせるために、高さ32mmのスペースをを設けているのが、解りますでしょうか?この32mmの高さが重要なのです。

なぜなら、この芯出しに見合ったスライドレールを取り付けるために必要な最低寸法だからです。スライドレールの高さだけでなく、上下にはスムーズにスライドさせるための隙間も必要なので32mmが、最低寸法となるわけです。

以下の作図は、ショーケース内に設置するトレーです。併せて理解相手ください。

まとめとして

作図上での注意点としては、ケース背面の引き違いガラス戸です。引き違いガラス戸を用いる場合、上下レールとハカマのサイズには注意してください。

作図事例のように円弧型は、特注品を使用しますが、一般的には、既製品を使う事がほとんどです。ですから、ガラスの厚みにあったレールとハカマをセットで選ぶ事をおすすめします。

下記にレールやハカマを多く取り扱い、cadデータも取り添えているホームページを添付しておきますので参考にしください。

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