■サイズ | ■仕様 |
W1900×D990×H1450 図面参照 | ショーケースフレーム:30×30角パイプ焼き付け塗装仕上げ 天板:t=5透明ガラス落し込み(内部飛散防止フィルム) 引き違い戸:t5クリアガラス |
■備考 | |
2020.03.02更新 |
背景
食品売り場の設計については、マイカルのサティがあった時代から手掛けてきました。もう、20年以上になります。ですから、基本図を見れば、大凡の作図範囲は分かります。
今回の事例もその中のひとつです。環境設計を含めた食品売り場全体の設計に携わりました。
作図説明
この作図事例は、百貨店の地下にある食品売り場や食品スーパーでよく見かけるガラスケース詳細図です。
食品売り場の対面販売用ガラスケースは、普通は裏面に商品の出し入れができるように引き違い扉などが取り付けてあります。 しかし、今回の作図事例は壁面に設置して、商品の出し入れもセルフ方式で自由に商品を選べます。
主に、惣菜売り場での設置が多いように感じます。 基本的な構造は物販店にあるガラスショーケースと変わりまりません。 上部の引き違い戸が付いたケースと腰什器との二つで構成しています。
それでは、上部の作図からご説明していきましょう。
上部のガラスケースですが、30mm×30mmの角パイプでフレーム組をして、天板に5mm厚のガラスを落とし込みます。そして側面には安全性を考えてここでは、天板と同じ厚みの透明アクリルを取り付けています。
また、背板にはミラーを施しケース内を広く明るくしました。側板は加工の簡単なアクリルにステンレス製の空気孔を取り付けました。 尚、棚下照明用に背板にはラインコンセントを設けました。お定まりの内容です。
上の断面詳細図をご覧ください。
照明器具は天板のガラスを受ける25mm×12mmの角パイプ下と二枚ある可動棚に棚下照明を取り付けました。 最も作図に手こずったのが、斜めに傾斜引き違いガラス用のレールをどう収めるかでした。 (下記作図参照)
試行錯誤の結果、上下のレールはスチールの曲げ加工とし、どちらもフレームに溶接処理して固定することになりました。 傾斜した引き違いガラスには規格品の戸車付きハカマがありましたので、下記に資料を添付しておきます。
次に、什器腰部を説明しましょう。
アクセントとなるようにレンガタイルを貼りました。上部は化粧板で仕上げ、ここにも商品を置くことにしました。アクリル製の傾斜棚を用意して、ソースや調味料などの関連する商品をディスプレーしました。
これについては、良いアイデアだと確信しています。
また、このアクリル棚は取り外すこともできるので、キッチングッズなどの小物を置き、ライフスタイル演出するも可能です。 これらを上部からでも見れるように、天板はクリアガラスにしています。
最後になりますが、この什器を考えるにあたって一番気を使ったのは、ガラスケース正面を傾斜にしたことにあります。この傾斜角度については、やはりお客様の目線の高さや、動きと什器高には、神経を使いました。そしてかなりの苦労が伴いました。
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