■サイズ | ■仕様 |
W1160×D500×H1000 その他図面参照 | 木部:木工化粧板仕上げ ショーケース三方枠:SUS 曲げ加工鏡面仕上 天板:ガラス8t飛散防止フィルム貼 その他図面参照 |
■備考 | |
作図解説
今回の作図事例は、食品売場や物販店でも対応できるショーケースの詳細図です。 前面のコーナーを45度にカットし、角が出ないように配慮したあたりが設計者の気配りでしょう。
それでは、この什器で必ず覚えなければならないポイントがありますのでお伝えします
それは、このコーナー部分(a部分詳細図)とガラスの引き違い扉(b部分詳細図)の2箇所です。しっかり、覚えてください!
まずは、什器の概要を簡単にご説明します。
本体は化粧板仕上げで、腰の天板見付にはモールディングを廻し、クリアラッカー塗装で仕上げています。
ケースについては、飛散防止フィルム貼りの8mmガラスを使用し、引き違いの枠にはステンレスの鏡面仕上げとなっています。内部には棚下照明付きのガラス棚があり、背板に埋め込んだスリットで可動出来るようにしました。
上記作図は、設計ポイントとなるコーナー部分です。大切な箇所でもありますので、しっかり読み取ってください。
ショーケースの背パネルに縦溝を掘ってガラスを差し込み、45度での箇所で、ガラスどうしをフォトボンドで接着固定しています。 台形状になった枠とガラスとは、コーキング材で固定しています。
しかし、この鏡面仕上げの枠が少し目立ちすぎる感があります。これについては、引き違い戸のレール見込み寸法を確保しなければならない事と、腰の天板からの寄り寸法(20mm)を守った事でこのような形になってしまいました。
以下の断面詳細図を見ればお分かりになると思います。
次に、引き違い戸と下部のストック部を表した作図が上にあります。(b部分詳細図)
木製の引き違い戸の場合、上下の木枠に溝を掘るだけで動かせますが、ガラス引き違い扉の場合は、上下にレールを取り付けて、扉にはハカマが必要となります。
通常のショーケースでは、この納めがほとんどだと考えてもらって良いでしょう。設計ポイントの2つ目はここの有りです。
この事例でのハカマは、戸車を内蔵したタイプなので、よりスムーズに動かすことができるようになっています。ガラスの重量も考えると妥当だと感じます。
作図の注意点と言っては何ですが、今回の事例では電源の取り入れ方に対して、特に指示が無かったので3Pコンセントを取り付けていません。
施設によっては、指定のコンセント取り付を義務つけられ留場合もあるので、巾木の高さを調整する事も考慮して取り付け位置を設定して下さい。
まとめ
如何でしたか?今回の事例をしっかり理解することで、ほとんどのショーケースがあなたにも、描けると思います。
また、ガラスと金物の絡まった什器は、初心者の方にとっては非常に難しい図面となります。しかし、これもいってみれば、「慣れ」なのです。今は難しくとも近い将来は絶対に描けますので、安心してください。
他だ。苦労も伴いますのでそこは我慢との戦いです。何かあればいつでも音言わせしてください。待ってます!余田和でした。
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