フロントエリア シングルハンガー
銀座三越 2010.06~08
■サイズ■仕様
1200(800)×400×1430 本体:SUS.HL仕上げ
※金物取り付けは全て溶接処理になります
■備考
2020.11.16更新 

背景

10年前に銀座の有名百貨店のリニューアルに伴い、アパレルフロアの実施図を受注した物件です。

主に什器図が中心の業務となりましたが、担当する平場ショップが約10店舗ほどありました。基本図はありましたが、全てにまとまりがなくフロア全体の整理からはじめたような記憶です。

作図説明

本体は2つのステンレス製丸パイプのフレームで構成され、ハンガーパイプの断面形状は楕円形でした。さすが銀座の百貨店。「ここまで凝るか?」って感じでした。

見た目はシンプルでもフォルムの構成にアイディア性を感じるシングルハンガーラックだと感じました。ただ、シンプルなだけにデザインをほどこすには難しい什器とも感じました。

作図上での注意点

特にこれといったことはありませんが、断面詳細図をしっかり描くと言うことですね。基本フレームの丸パイプ(φ19mm)、コーナー部分の1/4円で曲げ、それに楕円形パイプがしっかり描ければ問題ないと感じます。また、寸法表現もしっかり書いておくことも重要なことです。

かつて、私もデザイナーの頃は、シングルハンガーのみならず、T字ハンガー、斜めハンガーなどの什器デザインを多くしてきました。しかし、この代物の機能は、単に商品を掛けるということしかありません。

結果として、行き着いたところは「シンプルさ」というひと言につきました。ハンガー什器は、あくまでも脇役なので主張しないほうが良いでしょう。ただ、この事例のようにちょっとした工夫でショップのイメージを出すのは非常に良いことです。

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