■サイズ | ■仕様 |
W400×D400×H1200 図面参照 | フレーム:19×19スチール角パイプ焼き付け仕上げ(ダークグレー) ブラケット:φ16Фスチール丸パイプ焼き付け仕上げ(ダークグレー) ※1箇所に配線用開口(φ10)必要 |
■備考 | |
作図説明
百貨店の和雑貨売場や、和食の飲食街で天井に演出照明として取り付けられた吊り行灯の図面事例です。作図はかなりしっかり描けていますので詳細図としては充分です。是非参考にして下さい。
昔ながらの格子枠をモチーフにしたフォルムと和紙風のアクリルシェードは、現代風にアレンジした吊り行灯を連想させます。
本来の行灯ではろうそくの淡く揺れる光が、なんともいえない情緒感ある雰囲気をつくりだしていますが、この事例ではろうろくの火は厳しいので、光源の色合いの近い電球色の照明器具を使っています。
ベースフレームには19mm×19mmのスチール角パイプを使用し、濃いめのグレーに仕上げています。(以下の作図参照)
また、照明を囲むシェードには5mm厚のアクリワーロンをスチールカバーのところで固定しています。
もっとも厄介だったのが、行灯部分をどうやって宙に浮かせたように見せるか、それとワーロンの取付方法でした。
まず取りかかったのが、行灯本体の構造でした。いろいろ考えたあげく、上部に弁当箱のような蓋をつくり、縦に伸びているベースフレームから丸パイプを持ち出して溶接にて固定するようにしました。
これで、行灯を固定するための無駄なフレームを追加して組む必要がなくなり、スッキリした見え方になっています。
初心者の方には、上の断面詳細図では分かりにくいと感じたので、以下のスケッチを入れておきます。見ていただけばより理解が出来るでしょう。
次に、アクリワーロンの取付方です。
上部の蓋の内側にフラットバーを溶接し、アクリワーロンを差し込めるようにして、化粧ビスで固定します。(a部詳細図を参照ください。)
この方法を使うと、アクリワーロンを取り替える際にビスを外すだけで簡単に出来るのです。
最後に、照明器具からの配線をパイプ内を通して出来るだけ外観をそこなわいように注意していましたが、天上面の一箇所だけ配線が見えてしまう結果となりました。まあ、本人の反省ですが仕上りが良かったので納得です。
作図の注意点とまでもいきませんが、この事例では、アクリワーロンを4面体になっていて、底面はオープンになっています。(上記の写真のよな感じ)
これでは、照明器具が丸見えとなりますので、底面にもう一面足す方が良い場合もあります。その場合には、必ず上部の蓋に熱抜き孔が必要となりますので、注意して下さい。
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