■サイズ | ■仕様 |
W600×D90×H1060 図面参照 | フレーム:t=1.2スチール曲げ加工レザーサテン仕上げ (チャコールグレー)+t5mmクリアミラー貼り |
■備考 | |
2020.06.30 | ★かなりの汎用性あり! |
背景
2018年の年末にこの物件に携わったわけですが、この頃は大きな物件が続いていました。 関東の某有名百貨店や、大阪難波に新装の家電量販。これ以前は、大手チェーンのホテルの客室の設計物件もありました。
今では、コロナウイルスの影響で仕事はかなり減ってしまい、あの頃が懐かしく思えます。忙しいと言いながらも塩tがある方が気持ちが落ち着きます。なんてね。
作図説明
物販店や飲食店を問わず、あらゆる場所で設置されている家具のひとつにミラーパネルがあります。 アパレルショップやコスメ売り場、トイレなどでは欠かせないものです。
ただ、それらの中には、単にミラーだけを壁に貼り付けた味気ないものばかりが目立ちます。 そこで、今回ご覧いただくのは、作図事例をもとに、そのサイズやちょっとした意匠替えで、様々なところに設置可能な、汎用性の高いミラーパネルをご紹介します。
女性トイレのパウダールームなどには、最も適していると思いますので、ぜひ参考にして下さい。それでは、その仕様についてお伝えします。
ミラーフレームには、スチールを曲げ加工し、レザーサテン仕上げを施しています。 このレザーサテン仕上げは、表面に細かい凹凸ができ、触るとザラっとした質感があるレザー皮のような仕上げ方法です。
参考までにレザーサテン仕上げの画像を添付しておきます。
格子は、9mm×9mmの角パイプを溶接処理してフレームと同じ仕上げ処理をしています。 この角パイプ格子をフラットバー(以下FB)にしたり、ポイントに円形を使ってみたりと、自由にデザインしてみては如何でしょう。
ここで、断面詳細図を以下に添付しました。作図もしっかり描けています。
ミラーパネルの裏面には、間接照明を取り付けて壁から浮き出てくるような演出をしました。(a部詳細図を参照ください)
また光源が、直接目に入らぬよう3mm厚の乳半アクリルをカバーとして、ローレットビスで固定しています。 これは、照明器具を取り替える際にカバーを簡単に外せるようにするためにローレットビスを用いています。 ただ、このカバーと照明の位置関係には気をつけてください。
それは、照明器具に近すぎると、器具の熱でアクリルが焼けたり、変色したりすることもあるからです。
安易に照明器具の位置を内側へずらしてしまうと、メンテナンスする際に手が届きにくくなったり、照度が下がる原因にもなるので、パネルの端から100mmまでとしたほうが良いでしょう 。
最後に、うっかり忘れがちになってしまう器具の安定器は、ミラーパネルの裏面に取り付けています。
作図での注意点は、これと言ってありませんが、 姿見としてのミラーパネルとするならば、鏡をみる人の肩幅までがちゃんと映るサイズは確保して下さい。 若干の違いはありますが、男女共に450mm以上であれば問題ないでしょう。
↓ ↓ ↓