ルクールブラン新宿店_2012.11
■サイズ■仕様
W2825×D1100×H1000
図面参照
本体:ナラ材染色クリアラッカー仕上げ
※棚板照明付き
■備考
2019.11.27更新

作図説明

物販店においてマルチな使い方の出来るオープン棚什器の作図事例をご紹介しましょう。特に雑貨店ではディスプレー什器として、またアパレルショップではセーターなどの折りたたんで陳列する商品の什器としても活用出来ます。

下段のストックボックスに、上部妻板で支えられた天板を乗せたシンプルな形状ですので、シンプルなイメージを崩すことなく、どこにでも設置が可能です。

ストックボックスと天板間を470mmに設定しているので、バッグやインテリア小物といった大きな商品にも対応できる十分な高さになっています。

仕上材には木目が特徴のナラ材を使い、木材がもつ風合いとそのナチュラルな表情で温かみのある什器に仕上がっています。ポイントとしては、ストックボックスと左右の側板に設けた5mm×5mmの底目地です。

この底目地は什器だけに限らず、壁や天井などの見切り材としても良く使われる加工方法です。什器や家具においては、底目地に濃い色を付けて、意匠的に簡易なアクセントを加える事ができます。

今回の作図事例では妻板には底目地加工は施していませんが、見え方を統一する目的で底目地をつけても問題ありません。ただ、この事例ではクライアントの要望があり、一箇所だけ広く取っていますが、各妻板のピッチは揃えておいた方がより整った見え方になります。

納め方も特に難しい所はありません。ストックの扉と天板との隙間を底目地のサイズと合わせる為に5mmにしています。(a部詳細図を参照下さい)

また、天板には必ず薄型の照明器具を取り付けて、商品を明るく照らすことも忘れないで下さい。

ここで、設計当初にあった問題点と解決方法についてご説明していきます。
2825mm×1100mmと少々大きめのサイズで存在感ある什器ですが、施設への搬入を考えるとどこかで分割が必要となります。

妻板のピッチが均等であれば、運びやすいサイズで分割出来るのですが、妻板ピッチがランダムなだけにストックボックス内の妻板と位置が合いません。(A平断面図を参照下さい)

結果的に最も分割しやすい箇所に設定しましたが、搬入用エレベーターに入るかどうかが懸念されました。竣工後に確認すると、なんとかなった模様。

後記

この事例のように大型の什器を設計する場合には、どこで分割するかを考慮しておく必要があります。意匠的に目立つ所での分割を避け、機能的にも問題ない箇所での設定を心掛けて下さい。

また、天板に取り付けた棚下照明の電源で、3Pコンセントを使用するのか、床面のコンセントにするかの確認を必ず行って下さい。

もうひとつ、この店舗の実施図を作成するにあたって、参考データとして多店舗の図面データを入手しました。この入手するデータもきっちり作図しているところもあれば、各図面のつじつまが合っていない場合も少なくはありません。

今回、実施図の依頼を受けたデザイン事務所は細かい所までの整合が各図面に取れていたので、非常にスムーズに作図が進みました。

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