アンジュレーションを生かした展示方法

今回の作図事例は、リカーショップの壁面などで活躍する造作什器の事例です。主に日本酒などを展示する什器と思ってください。

ただ、他店との差別化を図って、それぞれの固定棚の配置をアンジュレーションを生かした棚にしてみました。

こうすることで、普通の棚(商品横並びでの棚)と違って少ない商品でもボリューム感が出て、変化も感じられます。

お客様にとって目移りはしますが、この方がきっと楽しく感じます。

作図については、初心者の方でもこの作図を見ながら描くことが出来ます。ですから、押さえどころはちょっと飛ばして、まずは平面図と立面図から練習してください。

ダウンライトと間接照明を生かしたちょっと贅沢な什器ですが、壁面奥に設置することで、お客様の回遊性アップとインパクトのある壁面演出ができます。

作図解説

図面左側の平面図と立面図を読み込み、その後に断面図を見て下さい。そして、まずは構造を理解するようにしてください。ゆっくりで良いですから確実に理解するようにしてください。

棚構造についてはそれほど難しくはありません。

気になるのが棚に取り付けたこぼれ止めのスチールロッドでしょう。
これについては、様々な考え方があります。

■サイズ■仕様
W1590×D310×H3000
図面参照
什器本体:メラミン化粧板仕上げ (木目調)
固定棚:メラミン化粧板仕上げ(木目調)
ダウンライト&間接照明取り付け
■備考
難易度:初級編/★★☆

一般的には、什器設営後に1本づつ差し込み、そして接着剤で取り付けつるという方法。しかし、この方法は長年使っていると取れる恐れがあります。

理想的には、木工業者さんに什器を組み立てる時点でロッドを取り付けてもらうことです。
そうすれば、竣工後も取れると言うことはないと考えられます。

展示するのは一升瓶では有りませんが、やはり何かの拍子で落下も考えられます。
ここは、安全性を第一優先としましょう。

作図ポイント

以下の断面詳細図を見てください。先ほども見て頂いた図面の拡大図を載せておきました。

これを見れば、一目瞭然でしょ>?

それぞれの棚板には薄型ダウンライトを取り付けました。棚板単独でダウンライト1個はとてもぜいたくな造りですね。

そんな什器を、背面の間接照明で演出していますが、これほどの演出はあまり見ることがありません。

きっと、このスペースにかなりの思い入れがありと考えられます。

この時点で、什器の納まりは確信して頂いた思いますが、如何ですか>?

しっかり見ていけば、決して難しい作図ではないはず、ですからご自分のモノにしてください。

アイデアや図面の資料は、必ず抽斗をつくってその中へ入れてやる!これが私がやってきたことです。

まとめ

最後に、作図を難しいとお考えの方にお願い事があります。難しいからと言って、すぐにあきらめてはなりません。

本当に、図面屋を生業と考えるなら少々の苦労は当たり前です。分からないことが多い中、どうしてもというなら、お問い合わせください。

私もこの7月から今の仕事をリタイアしましたので、質問は受け付けます。ですから、まず3年は頑張って進めて頂ければ、とても嬉しく思います。

ちょっと長引きましたね。

以下の作図も拡大しておきました。勉強してください!

お立ち寄りありがとうございました。
尚、乱文についてはご容赦を!

お願い致します!
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