什器フォルムの変化を楽しんでみた!
これと言った変化のないスチールフレームにガラス棚を付けたシンプルな棚什器ですが、図面を見て気がつかれたことがありますか?
フレームの見え方感をちょっと遊んでみた事例です。おそらくそこに置かれる商品も見え方感は変化してきます。
商品を選ばない什器という考え方で考えてみました。わざとややこしい図面となってますが、これもデザインと考えます。
見る限り特に難しい納めはありませんが、これも要素としては面白いと思います.それでは図面の読み込みから進めましょう。
■サイズ | ■仕様 |
W500×D500×H1350 図面参照 | 本体:19×19パイプ/ピンクゴールドHL 一部は19×10パイプ/ピンクゴールドHL 棚板:10㎜トーメイガラス |
■備考 | ■難易度:初級編★★★☆☆ |
作図解説
解説の前に、図面の描き方に間違いがあるので正しておきましょう。
以下の通りです。
描いた人には悪いですが、平面関連の図面順序が間違っています。
まず、平面図を描いてから、クロスしているスチールフレーム部材を描くのが順当です。
そして、図面下にはフレーム部材を破線で欠く必要がありますので注意しましょう。
図面自体は、間違いではありませんが図面屋としては良くない結果です。
それでは、解説を進めましょう。
以下の図面は、断面詳細図となりますが、まさに実施図であり製作図といっても良いでしょう。
ここまで描けば高評価でしょう。製作業者さんから喜ばれます。
作図ポイント
基本的にはスチール角パイプ組で、これを描くのはけっして難しくはありません。
ただ、可動式のダボ位置は、商品を考えて図面に落とし込むのは確かに手間ですが、全体的にはたやすい図面です。
故に以下の詳細図は描けるようにしておきたい!
参考事例は、ネットを見れば多くありますので、参考にしてください。
お願い致します!最後に、図面の間違いについて!
昨今(2022年あたりから)、各業者さんの図面の精度が、かなり落ちてきたような気がします。
一生懸命に描いているのは良く分かりますが、図面に描きもれ、指示もれを多く発見します。高いお金を払ってクライアントさんは店舗を作りますので、そこは設計者として多くな責任があります。
だから絶対に間違うな!とは言いませんが、上司や先輩に図面チェックは行って貰ってください。間違いは誰にでもありますので、チームの協力の元で間違いを減らすことは出来ます。
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