■サイズ | ■仕様 |
W450×D60×H450 図面参照 | サイン盤面:t=5クリアアクリ(四方角落とし) サイン:IJシート貼り(データ支給) サインベース:スチールFB+コの字チャネル溶接止め *焼き付け仕上げ |
■備考 | ■難易度:中級編★★☆☆☆ |
作図解説
商業施設だけで無く、街の建物も内外問わず様々なサインが取り付けてあります。
と言ってもその種類は、多くあり取り付ける環境によっても、その形状や仕様が変わってきます。
その中で、公共施設からオフィスや商業施設、そして店舗に至るまで様々な環境で使用されることの多いサインがあります。
それが、今回の事例である突き出しサインです。
まず、よく目にするのが以下のようなアクリル製のサインと感じます。以下が、その一例です。
公共施設やオフィスなどでは、各部門名や室名を表記したり、商業施設や店舗では共通のショップサインや、トイレなどを案内するパブリックサインがあります。
構造は至ってシンプルで、アクリル板を事前に壁面に固定した金物に差し込み、固定する方法が一般的です。
作図ポイント
それでは、作図ポイントをお伝えするので、以下の a 詳細図をご覧ください。
この作図事例では、スチール製フラットバー(以下FB)と同素材の箱を溶接処理したベースに、5mm厚のクリアアクリ板を差し込みます。
そして、ボルトビスとナットで両側から締め付けて固定してあります。
サインベースには、これまでに幾度かご紹介してきたインロー式固定方法を応用した取りけ方です。
ベースに厚み3mmのスチールFBを溶接処理しておき、壁面の下地材(LGS:軽量鉄骨)にビス固定しておきます。(溶接止めも可)
この場合、壁面をプラスターボード(以下PB)などを貼る前に取り付ける事が前提ですので、注意しておいて下さい。
もし、既存の壁や建築工事で建てられたの壁場合には、簡易的なボードアンカーを用いて取り付ける方法があります。
ただ、このボードアンカーというものは、LGSのない箇所にビスを打てるメリットがあります。
その反面、耐荷重はそれほど期待できないので、重量のあるものを取り付けるのには不向きです。
したがって、出来るだけLGSから補強を取るようにして下さい。
参考までにボードアンカーとその取り付け方を下記に添付しておきます。
続いて、サイン盤面のアクリル板についてです。
厚みが5mmのクリアアクリル板を使用し、サインはIJシート(インクジェット印刷されたシートの略)を貼り付けています。
アクリルの大きさが、450mm×450mmと少々大きいため、先端にワイヤーをくくりつけて、天井で吊るようにしています。
突き出しの固定ベースの大きさがアクリル板より小さいため、自重で”おじぎ”をしてしまう恐れがあります。
そのためのサイン前面にワイヤー補強とした訳です。
しかし、あまり綺麗な見え方とは言えません。やはり。却下ですかね!(笑)
アクリル板か、ベースサイズのどちらかを見直せばワイヤー補強は不要ですが、こういう条件下では、仕方がありません。ここは、ご容赦を!
まとめ
近年では、アクリル板が光るサインも多くあり、ひときわ目立つサインも多くあります。(以下サンプルイメージ)
この光るサインも基本的な構造は同じです。
しかし、照明を設置する分配線経路の確保が必要になり、少し複雑になります。
もちろん、サイン字体の重量が、若干ではありますが重くなりますので、今回の作事例を参考にして固定方法を検討してみてください。
今回は、ちょっとお粗末な結末となってしまいましたが、我々の業界ではよくあることで、私も多くの失敗をしてきました。
ただ、その経験が私を大きくしたとも言えます。では、次回を楽しみにして下さい。
長々とおつきあいありがとうございます。
また、乱文お許しください。
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