三越銀座店_2010.08
■サイズ■仕様
W450×H1700×D450
図面参照 
ミラーフレーム:スチールFB_40×5 真鍮古美色楕円加工
クリアミラー t=5(両面共)
■備考
脚:木工アンティーク塗装仕上げ 

背景

関東の大手百貨店の改装物件で、もう10年近く前の話で友人からの助っ人として売り場設計の参加。主にレディースファッションのフロアで、アパレルから雑貨までの多種多様な什器を作図しました。

東京では主力の店舗だけあって、フォルムにもこだわりのある什器が数多くありました。しかし、デザインが先行しすぎて複雑な収めにのも苦労の連続でしたが、友人と手分けして毎晩、残業続きで辛かったことを思い出します。

作図内容

この作図事例は、アパレル・雑貨を扱う売り場では、必要不可欠な什器のひとつです。スチールフラットバー40mm×t=mm5 の曲線は美しく、それに真鍮古美色仕上げです。

下部ベースには、木工下地アンティーク塗装仕上という贅沢なつくりはどう見ても、高級・高価って気がします。t=5mmクリアミラー同様に楕円形にカットされ、金物同様に職人さんの苦労を感じます。

そしてフォルムだけにこだわったミラースタンドではなく、ミラーの傾斜可動もそなえています。しかも、下部に安定用としてスチールプレートを取付けています。これにより、ミラー部の傾斜を容易く可動出来るのもとします。

ミラーパネルの重量がかかる部分

売り場での、スタンドミラーは陳列やディスプレイ什器のような、売上に直接関係するものではなく、備品として扱われることが多い什器ですが、そんな什器にも気を配るようにしているのが嬉しいです。

楕円形ミラーの形状について

作図事例のような上下に円弧を使ったミラーでは、どの範囲のシルエットが映るかが問題で、そこには気を配りますね。女性の肩がどの辺りになるかを計算して、円弧が始まる起点を設定することが大切です。

ミラーの回転軸について

ミラーパネルを傾斜させる軸部分には、その総重量が負荷されされますので、かなり強度の高い部材が必要とされます。ですから、製作スタッフとの設計打ち合わせは綿密に行い、確実性を持って作図にあたります。

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